# オーストラリアの森林火災で1人死亡、少なくとも300棟焼失 ビクトリア州が非常事態宣言

発生日:2026年1月11日

オーストラリア南東部で猛威を振るう森林火災により1人が死亡し、少なくとも300棟の建物が焼失した。ビクトリア州が非常事態を宣言するなか、数千人の消防士と70機を超える航空機が消火活動に当たった。BBCニュースによると、数日間にわたり非常に暑く、乾燥し、風の強い状態が続いた後、主にビクトリア州のほか、ニューサウスウェールズ州でも数十カ所で火災が燃え続けており、当局は危機が数週間続く可能性を懸念している。

火災区域の規模はすでに甚大だ。ビクトリア州のジャシンタ・アラン首相によると、日曜日の現地時間午前8時までに州全体で約35万ヘクタールが焼失し、30件の火災がなお続いており、うち10件は特に懸念されている。十数カ所を超える地域の住民には自宅から避難するよう勧告が出された。これらの数字は、この非常事態が一つの孤立した地区に限られず、複数の人口集中地域や農村部にまたがる、広範かつ刻々と変化する脅威であることを明確に示している。

警察によると、メルボルン北方のロングウッド近郊にあるゴバー村で人の遺体が発見されたが、報道時点で身元はまだ確認されていなかった。アラン首相は、収容作業は救急・消防関係者にとって困難で、直視するのがつらいものだったと述べ、焼失した面積や建物に関する統計の背後にある人的被害を強調した。火災の煙はメルボルン都市圏を含むビクトリア州の多くの地域で大気の質にも影響を及ぼし、被害は炎の進路に直接位置する地域をはるかに越えて広がっている。

BBCの報道は、最も大きな被害を受けた町の一つとしてハーコートを取り上げた。同地では、消防士のタイロン・ライスが火災の一つと闘っている間に、自宅を失った。この事実は非常事態の激しさを物語っている。対応に当たっている人々でさえ、壊滅的な個人的損失を被る危険にさらされているのだ。地元当局者や記者は、複数の町の被害を壊滅的と表現し、一部の住宅は崩れ落ちた屋根をわずかに残すだけの状態になったと伝えた。

当局によると、今回の火災は、トルコと同じ広さの地域を焼き、33人が死亡した2019~2020年の森林火災以来、オーストラリア南東部を襲った最悪の火災だ。証拠資料は、個々の火災を気候変動に直接帰することを裏づけてはいないが、森林火災が起きやすい暑く乾燥した状況が、気候変動によってより頻繁になっているという科学的合意には言及している。確認されたニュースだけでも緊急性は高い。1人が死亡し、数百棟の建物が失われ、ビクトリア州には非常事態宣言が出され、当局は火災の危険の最悪期がまだ過ぎていないとみている。