発生日:2026年2月19日。
スペインのオリオル・カルドナ・コルが、ボルミオで行われた男子スキーマウンテニアリング・スプリントで優勝し、同競技初の男子五輪王者となるとともに、スペインに54年ぶりの冬季五輪金メダルをもたらした。個人中立選手として出場したニキータ・フィリッポフが銀メダル、フランスのティボー・アンセルメが銅メダルを獲得した。
カルドナ・コルは有力候補の一人として大会に臨んだ。世界選手権で2度優勝しており、2024~25年シーズンにはスプリントでランキング首位だった。しかし五輪競技では、登りや下りの純粋な速さ以上のものが求められた。コンパクトなコースでは、選手は登りのスキー、スキー板を担いでの徒歩移動、最後の滑降区間へと何度も切り替える必要があった。その装備変更を効率よく行えるかどうかが勝敗を分けた。
6人による決勝では、最初の登り区間でカルドナ・コルが先頭に立ったが、ダイヤモンド区間付近でスイスのアルノ・リエタとヨン・キスラーが前に出た。キスラーは好位置につけているように見えたものの、スキー板を担いで登る区間への切り替えで、スキー板をバックパックに取り付けるのに手間取った。この遅れがスペイン選手に好機を与えた。
リエタとフィリッポフがよろめくなか、カルドナ・コルは階段で加速し、続く切り替えをミスなくこなした。頂上では素早くスキー板を装着し、クライミングスキンを外して滑降へと踏み切った。この一連の動作によって、競り合っていたレースは歴史的な勝利へと変わった。フィニッシュラインを越えると、同選手は両腕を上げた。
金メダルに至る予選過程では、カルドナ・コルの速さと、この競技の僅差ぶりの両方が示された。最初のヒートでは、6選手の組を2分37秒96で首位通過し、18人の出場者全体で最速タイムを記録した。同じスペインのオット・フェレル・マルティネスが同選手に次いで予選を通過し、フランスのパブロ・ジネール・ダルマッソが3位で勝ち上がった。
準決勝はそれほど順調ではなかった。キスラーは2分34秒93を記録して同組を制した。通常ならカルドナ・コルが得意とするトランジションで同選手が苦戦する間に、キスラーがタイムを稼いだ。カルドナ・コルはそれでも、スイス選手から1秒17遅れとなる同組2番目のタイムを記録し、決勝進出を決めた。アンセルメは、自動通過順位を外れた選手のうちタイム上位の一人として勝ち上がった。
もう一方の準決勝では、リエタが2分33秒79で勝利した。フィリッポフは終盤に追い上げてフェレル・マルティネスを抜き、直接決勝進出を決めた一方、スペイン選手はラッキールーザーとして勝ち上がった。この結果、決勝には世界有数のスプリント専門選手が複数そろった。
カルドナ・コルの最終的な勝利は、スキーマウンテニアリングのスプリント競技で流れがいかに素早く変わり得るかを浮き彫りにした。準決勝ではキスラーがトランジションの速さで抜け出したが、メダルを懸けたレースでは、同じ局面での問題がカルドナ・コルに金メダルへの道を開いた。その後、スペイン選手はリードを明け渡すことなく、残る技術的課題を遂行した。
個人の成績にとどまらず、この勝利は半世紀以上に及ぶスペインの金メダル空白期間に終止符を打った。また、男子スキーマウンテニアリング・スプリントで初のメダルが授与された日に、スペインを新たな五輪競技の先頭に立たせた。
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