事件当日、通称「エル・メンチョ」で知られるハリスコ新世代カルテルの指導者ネメシオ・ルベン・オセゲラ・セルバンテスが殺害されたことで、メキシコ西部の一部は混乱に陥り、国家警備隊員7人を含む少なくとも14人が死亡した。
資料に収録されたAP通信の記事によると、メキシコ軍はグアダラハラから南西へ約2時間のハリスコ州タパルパで、オセゲラを拘束する作戦中に殺害した。国防当局者によると、オセゲラは作戦中に負傷し、メキシコ市へ空輸される途中で死亡した。急襲の際、部隊は銃撃を受け、現場で4人を殺害し、ほかに2人を拘束したうえ、装甲車両、ロケットランチャー、その他の武器を押収した。
メキシコで最重要指名手配されていたカルテル指導者が死亡しても、暴力は終わらなかった。AP通信によると、カルテルの構成員は20州の250カ所以上で車両を燃やして道路を封鎖することで応酬した。複数の都市に煙が立ち上り、店舗は営業を停止し、ハリスコ州都グアダラハラは日曜夜までにゴーストタウンのようになったと伝えられた。翌日には複数の州で学校が休校となった。
ハリスコ、ミチョアカン、グアナフアト各州の当局は、少なくとも14人が死亡したと報告した。AP通信によると、この死者数には国家警備隊員7人が含まれていた。公に話す権限がないハリスコ州当局者によると、警備隊員1人が作戦中にタパルパで死亡し、ほかの6人は後にグアダラハラ近郊のサポパンで殺害された。同じ当局者は、プエルトバジャルタの刑務所暴動で看守1人が殺害され、グアダラハラでは州検察官事務所の捜査官1人が殺害されたと述べた。
反応の規模は、カルテルが最高指導者を失った後でさえ、広い地域を不安定化させる能力を持ち続けていることを示した。AP通信の記事によると、ソーシャルメディア上の動画にはプエルトバジャルタ上空の煙や、パニック状態でグアダラハラ空港内を走る乗客が映っていた。エア・カナダは治安状況を理由にプエルトバジャルタ便を運休し、ほかの航空会社も運航を取りやめた。
政治的な利害も明白だった。AP通信によると、ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は、米国が作戦に情報面の支援を提供したとXに投稿した。記事はさらに、エル・メンチョが長年にわたり米国の最重要標的の一人であり、トランプ政権が2025年2月にCJNGを外国テロ組織に指定したと記している。
メキシコにとって、この局面は、いわゆる「キングピン戦略」が抱えるジレンマを映し出している。カルテルの首領を排除することは、象徴面でも作戦面でも大きな勝利だが、AP通信が指摘するように、クラウディア・シェインバウム大統領は、指導者の排除が直ちに組織の分裂や報復を引き起こし得るとして、この手法を批判してきた。この日の出来事は、その警告を裏付けているように見える。
確認された事実は厳しいものだ。メキシコは国内で最も強力なカルテルの指導者を殺害したが、その後、国の広範な地域で道路封鎖、放火、複数の死者が発生した。この作戦によってCJNGの首脳部は取り除かれた可能性があるものの、同時に、同組織が現場で依然としてどれほどの強制力を保持しているかも露呈した。



