緊張が急激に高まるなか、アフガニスタンとパキスタンが国境沿いで攻撃を応酬
アフガニスタンのタリバン当局とパキスタンは両国共通の国境沿いで攻撃を応酬し、近隣国同士の対立が急激にエスカレートするなか、双方が報復を行い、相手側に甚大な損害を与えたと主張している。
アルジャジーラによると、アフガニスタンは、ナンガルハル州とパクティア州で最近行われたパキスタン軍の空爆への対抗措置として、パキスタン軍の拠点に対する大規模な攻撃作戦を開始したと発表した。タリバン政府の報道官は、攻撃の標的は、両国間の長大で激しく争われている国境であるデュアランド・ライン沿いの陣地と施設だったと述べた。
パキスタンは、同国軍がカイバル・パクトゥンクワ州の複数の地区で直ちに効果的な反撃を行ったと述べた。パキスタン情報省は、アフガニスタン側に多数の死傷者が出て、複数の拠点と装備を破壊したと主張した。一方、アフガニスタンの情報筋はアルジャジーラに対し、パキスタン兵10人が死亡し、前哨拠点13カ所を制圧したと述べた。相反する死傷者数の主張は、提供資料の範囲では独立して確認できなかった。
争いようがないのは、両国の関係がここ数カ月で急激に悪化したことだ。10月に双方合わせて70人以上が死亡した戦闘以降、国境の大部分は閉鎖されている。この閉鎖によって政治的・安全保障上の摩擦が深まり、今後の緊張緩和は一層困難になっている。
根底にある問題は武装勢力である。パキスタンは、アフガニスタンがパキスタン・タリバンの戦闘員をかくまっていると非難しているが、アフガニスタンのタリバンは同組織を保護していることを否定している。アルジャジーラの報道は、出入りしやすい国境が武装勢力に移動し、身を隠す余地を与えているとし、専門家らは、アフガニスタンのタリバンがTTPを本格的に取り締まっていないと指摘している。
報告された戦闘の規模は、これが日常的な国境での小競り合いを超えるものだったことを示唆している。双方が「激しい衝突」と表現し、パキスタンは反撃が継続中だと述べた。カブールで爆発があったとの報道もあるが、提供資料では誰に責任があるのかは明らかになっていない。
証拠から明確に要約できるニュースは、国境紛争が新たな、より危険な段階に入ったということだ。両政府は、自らが緊張を高め始めたのではなく、挑発に対応しているのだと位置づけている。現時点で死傷者数については見解が食い違っているが、軍事衝突そのものに争いはない。
これが重大なのは、現在の状況に国境閉鎖、武装勢力の避難場所、公然たる報復の主張が重なっているためだ。こうした要素は過去に繰り返しエスカレーションを招いており、今回の応酬によって不信感がさらに深まる可能性が高い。
国境沿いの住民にとって、直接的な影響は空爆、砲撃、移動制限、そして一層強い不安感である。両政府にとっては、この紛争によって引き下がることの政治的代償が高まる。
確認された事実は、アフガニスタンとパキスタンが今や双方とも国境を越えて軍事力を行使し、エスカレーションの責任を互いに負わせているということだ。



