# モスクワのクロッカス・シティ・ホール襲撃、非公開裁判で19人に実刑判決
ロシアの軍事裁判所は、モスクワ近郊のクロッカス・シティ・ホールで起きた襲撃事件で19人に実刑判決を言い渡した。実行犯4人と共犯者11人を終身刑とし、ほか4人には19年から22年の拘禁刑を科した。
この記事の出来事の日付は2026-03-12である。この事件は2024年3月22日、クラスノゴルスクのコンサートホールで銃撃犯らが発砲し、その後、会場に火を放った襲撃に端を発する。BBCニュースによると、149人が死亡、500人以上が負傷し、ロシアでは過去20年間で最悪の銃乱射事件となった。
報道によると、襲撃犯らが侵入して無差別に発砲し始めた際、ロックコンサートのため約6,000人がホール内にいた。火は会場全体に広がり、最終的に屋根が崩落した。多くの犠牲者は銃創で死亡し、煙を吸い込んで亡くなった人もいた。
裁判手続きは非公開で行われた。BBCニュースは、最初に出廷した男らには殴打されたような痕があり、うち1人は車いすで連れてこられたと指摘しており、証拠や自白がどのような状況下で得られたのかをめぐって疑問が生じている。
この事件で有罪判決を受けた実行犯4人は、タジキスタン国籍と特定された。終身刑を言い渡されたほかの被告11人は、資金や武器の提供を手助けしたか、テロ組織とつながりがあったとされた。さらに4人の被告が、実行犯による車の売却やアパートの賃借を手助けしたとして有罪となった。
犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」(IS)の系列組織は動画による証拠も投稿し、BBCはそれが本物であると確認したとしている。モスクワはウクライナの関与を繰り返し非難しているが、証拠は公に提示されておらず、キーウは一切のつながりを強く否定している。
報道はまた、襲撃事件をより広い地政学的文脈の中に位置付けた。軍事裁判所での公判が被告らに焦点を当てる一方で、ロシア当局者らはウクライナが虐殺事件に関係していたと主張するため、この事件を引き続き利用していると指摘した。BBCによると、襲撃を実行したのはIS-Kとして知られる「イスラム国」の系列組織で、中央アジア、南アジア、イランの一部で活動する分派だという。
今回の評決により、ロシアの近年の歴史において最も政治的に大きな問題となった暴力的事件の一つである本件は一つの区切りを迎えるが、責任の所在、適正手続き、容疑者の扱いをめぐる幅広い議論は今後も続く可能性が高い。



