発生日:2026年3月21日

イラク政府の治安担当報道官によると、バグダッド中心部にあるイラク国家情報局本部へのドローン攻撃で警察官1人が死亡した。この攻撃は、「イラクのイスラム抵抗運動」が米軍施設に対して実行したと主張する、より広範な一連のドローン・ロケット攻撃のさなかに起きた。

イラク政府の治安広報部門トップ、サアド・マーン将軍は、現地時間午前10時ごろ、ドローンがマンスール地区の情報機関本部を標的にしたと述べた。その声明は、無法集団と呼ぶ勢力を非難したが、犯行に関与した具体的な組織を公には特定しなかった。

匿名を条件に話した治安当局者によると、ドローンは、米国の安全保障顧問と連携するイラク機関が入る通信施設に着弾した。同じ説明によると、作戦を撮影していた2機目のドローンは、イラクのエリート層や外国外交官がよく利用する近隣の民間スポーツクラブに墜落した。

その数時間前には、少なくとも3機のドローンが、軍関係者を収容するバグダッド国際空港内の米国の外交・物流拠点を標的にしたと、治安当局者2人が述べた。このうち1人は、3回目の攻撃後に火災が発生したと報告した。提供された証拠には、これらの攻撃による死傷者や被害評価の確定情報は含まれていなかった。

これとは別に、イランが支援するシーア派諸勢力の統括ネットワーク「イラクのイスラム抵抗運動」は、それまでの24時間にイラクおよび地域内のほかの場所にある米軍基地に対し、27件の作戦を実行したと主張した。同組織は数十機のドローンとロケット弾を使用したと述べたが、標的となった施設の名称や、被害、死傷者については明らかにしなかった。したがって、その声明は主張を記録したものであり、結果が独立して検証されたわけではない。

暴力は、2月28日に始まった米国とイスラエルによるイラン攻撃をきっかけとする地域紛争のさなかに起きた。イランと連携する勢力は、主にイラク国内だがその他の場所も含め、米国の権益に対する攻撃をほぼ毎日主張していた。イラクのイスラム抵抗運動は、同日以降、イラク国内の米国施設に対する約300件の攻撃を主張したとしている。

金曜日深夜の別の攻撃では、イラク北部の軍用飛行場で、旧ハシュド・アル・シャアビ準軍事連合の戦闘員1人が死亡した。同組織は米国とイスラエルを非難した。木曜日には国防総省が、紛争中に米軍の攻撃ヘリコプターがイラク国内の親イラン勢力を攻撃したことを認めた。

こうした重なり合う作戦により、イラクの領土と機関は複数の方向から圧力を受けた。マンスールでの致命的な攻撃は首都内の国家情報機関施設を直撃し、空港周辺への攻撃は米国人要員が利用する拠点を脅かした。同時に、武装勢力による広範な犯行声明のため、報告された各事案と実行主体を一つ一つ対応させることが難しくなった。

警察官の死亡が確認されたことと、本部攻撃に関する政府の説明は、イラクのイスラム抵抗運動が示した未検証の作戦総数とは区別される。イラク当局が攻撃を調査し、地域的な対立が続くなか、これらの主張を明確に区別しておくことが不可欠だ。