発生日:2026年4月19日
ブルーオリジンはフロリダ州ケープカナベラルからニューグレン・ロケットを打ち上げ、初めて飛行済みのブースターを使用した後、その段を大西洋上のプラットフォームで回収した。この飛行は同社最大のロケットにおける再使用の新たな段階を実証したが、衛星の展開はすべてが意図どおりに進んだわけではなかった。
全長98メートル(321フィート)の機体は、AST SpaceMobileの通信衛星を搭載し、現地時間午前7時25分ごろ(グリニッジ標準時11時25分)に離陸した。分離後、ニューグレンの上段はペイロードとともに宇宙へ向けて飛行を続けた。ブースターは制御された状態で帰還し、打ち上げから約9分30秒後に洋上プラットフォームへ着陸した。
ブルーオリジンは後に、衛星は正常に電源が入ったものの、同社が「予定外」と表現する軌道に投入されたと発表した。同社は問題を調査しており、宇宙機への直接的な影響は不明だった。このため、ミッションはブースターの再使用と回収という明確な技術的成功を収めた一方、主要ペイロードに関しては未解決の問題を残した。
ニューグレンはこれまでに2回飛行していたが、過去2回の打ち上げはいずれも新品のブースターを使用していた。ブルーオリジンは11月、海上で制御された垂直着陸を実現し、ニューグレンのブースターを初めて回収した。2025年1月のそれ以前の回収試行は、降下中にブースターのエンジンが再点火しなかったため失敗した。4月の飛行に使われた段は、前回のミッション後に改修された。今回の初の再使用に際し、ブルーオリジンはすべてのエンジンを交換し、ほかにも改修を施した。
今回の飛行により、同社は主に準軌道宇宙観光に使われる小型ロケット、ニューシェパードでの経験をさらに発展させた。ブルーオリジンはニューシェパードの部品を以前から再使用しているが、軌道級のニューグレンによるミッションは、より難度の高い運用となる。ブースターを回収し、再び飛行させることで、同じくロケット段を回収しているスペースXと競争する中、同社は打ち上げ頻度を高められる可能性がある。
ニューグレンは、NASAのアルテミス計画向け月着陸船の開発を含む、ブルーオリジンのより広範な計画の中核を成している。スペースXも米宇宙機関向けの月着陸船を開発している。米国は2028年に宇宙飛行士を月面へ再び送り込むことを目指している。したがってブルーオリジンにとって、今回の出来事は再使用型打ち上げ運用の進展を示す証拠となった一方、衛星の軌道投入結果については引き続き調査中となった。
今回のミッションにより、ブルーオリジンには性質の異なる二つの課題が残された。ブースター帰還の成功を今後の打ち上げ運用に取り入れることと、電源が入ったAST SpaceMobileの衛星が意図しない軌道から復旧できるかどうかを確認することだ。ペイロードの運用見通しや、調査に必要な期間についての評価は示されていない。



