# 殺鼠剤混入を受け、中欧諸国がHiPPのベビーフードを店頭から撤去
週末に一部の瓶から殺鼠剤が検出されたことを受け、中欧各国は2026年4月20日、HiPPのベビーフードを店頭から撤去し始めた。AP通信の報道によると、リコールと撤去の対象はオーストリア、スロバキア、チェコ、スロベニアに及び、当局はさらに、国境地域で購入された瓶1個がハンガリーに持ち込まれた可能性もあると警告した。
差し迫った懸念は、乳幼児向け製品の安全性だった。オーストリア当局によると、問題が疑われるのはSPARのスーパーマーケットで販売された、生後5カ月の乳児向けニンジン・ジャガイモ入りベビーフードの190グラム瓶だった。オーストリア、スロバキア、チェコで検体が陽性となったことを受け、同社は一部の瓶をリコールした。チェコではブルノの店舗で2個の瓶が見つかり、スロバキア警察はドゥナイスカー・ストレダの店舗で見つかった不審な瓶を捜査していると発表した。
この報道は、食品安全上の不安がいかに急速に国境を越え得るかを示している。スロベニアはSPARなどのスーパーマーケットからHiPPの全製品を予防的に撤去し始め、HiPPは、スロバキアとチェコの小売提携先が念のため同ブランドの瓶入り製品をすでにすべて販売から外したと述べた。公衆衛生上の危険が乳幼児に関係し、影響を受けた商品の数を当局がまだ特定できない場合、このような広範な予防措置が取られることは珍しくない。
オーストリアのコリンナ・シューマン保健相はAPA通信に対し、何者かが犯罪目的で乳児を危険にさらすことも辞さない可能性があるのは、極めて憂慮すべきことだと述べた。ブルゲンラント州検察は、公共を故意に危険にさらした疑いで事件を捜査しており、問題が単純なリコールを超えて刑事捜査に発展したことを示している。AP通信の報道は容疑者を特定していないが、捜査当局が偶発的な製造上の問題ではなく、意図的な異物混入を疑っていることを明確にしている。
HiPPは、リコールは同社側の欠陥によるものではなく、瓶は完全な状態で同社施設から出荷されたと述べた。この説明は、注意の焦点を製造工程から、製品が工場を出た後に何らかの手が加えられた可能性へと移すため重要だ。同社の声明は防御的ではあるものの、通常の品質上の不具合ではなく意図的な混入を示唆する、より広範な捜査の方向性とも一致している。
当局は実用的な注意事項も発表した。ブルゲンラント州警察によると、不審な製品は瓶の底に赤い円が描かれた白いステッカーが貼られている可能性が高く、ほかにも、ふたが破損している、または開封されている、異常な臭いや腐敗臭がする、初めて瓶を開けた際に通常の「ポン」という音がしない、といった兆候があるという。こうした詳細は、保護者や店舗スタッフが実際に確認できる情報としてリコールを役立てられるため重要だ。
健康上の危険についても、説明を要するほど深刻だ。オーストリア健康・食品安全庁によると、殺鼠剤には通常、血液の凝固を妨げるブロマジオロンが含まれており、摂取すると歯茎からの出血、鼻血、あざ、血便などを引き起こす可能性がある。症状は摂取から2~5日後に現れる可能性がある。汚染されたベビーフードをめぐる問題は単なる小売上の問題ではなく、生命を脅かしかねない中毒事案だということを、これは厳しく思い起こさせる。
情報源は、この出来事に人間的な側面も与えている。プラハの母親はAP通信に対し、自宅で以前より多く調理していることに多少の安心感はあるものの、家族にとって心配な状況だと語った。このような反応は理解できる。問題となった製品がベビーフードである以上、保護者はわずかな汚染リスクであっても容認できないと考える可能性が高い。
現時点での重要な事実は、複数の国で汚染された瓶が見つかり、予防措置として商品が店頭から撤去され、捜査当局が公共を故意に危険にさらした事件として扱っているということだ。リコールをめぐる状況は今も進展中だが、安全対策はすでに広範かつ緊急のものとなっている。



