# 抗議が高まる中、ベネズエラが最低所得パッケージと年金を引き上げ
発生日:2026年5月1日 - デルシー・ロドリゲス氏は最低所得パッケージを240ドル、公的年金を70ドルに引き上げたが、いずれも家計費を大幅に下回っている。
政府、インフレをあおらず賃金への不満に対応を図る
ベネズエラのデルシー・ロドリゲス大統領代行は、同国の最低所得パッケージを26.3%引き上げて240ドルとした。低賃金と厳しい生活状況をめぐる国民の怒りを和らげる狙いがある。フランス24が配信したAFPの記事によると、ロドリゲス氏は国際労働者の日の前日、カラカスで政府支持者を前に演説し、この引き上げを発表した。
このパッケージは、ごくわずかな公式賃金と複数の手当を組み合わせた異例の仕組みだ。提供された記事によると、包括的最低所得は従来190ドルで、内訳は月給0.30ドル、食料手当40ドル、経済戦争手当150ドルだった。新たな金額では合計が240ドルとなる。ロドリゲス氏は増額分をどのように配分するかについて内訳を示しておらず、誰が最も恩恵を受けるのかは不明だ。
政府は公的年金を70ドルに引き上げることも発表し、ロドリゲス氏は40%の増額に当たると述べた。賃金と生活状況をめぐる抗議が数週間続いた後の発表だったため、その時期には意味がある。記事によると、ベネズエラ国民は賃上げを求めて繰り返しデモを行っており、4月9日には数千人の抗議者がカラカスの大統領府に向けて行進する中、警察と衝突した。
経済を取り巻く状況は深刻だ。提供された記事によると、年間インフレ率は600%を超えている。また、5人家族が基本的な食料需要を満たすには677ドルが必要だとするアナリストの発言も引用されており、公式のパッケージが一般家庭の費用にいかに届いていないかを示している。引き上げ後でさえ、国の支援額は多くの家庭が1カ月を乗り切るのに必要な額を大幅に下回る。
ロドリゲス氏は、大幅な賃上げはインフレを悪化させかねないと主張し、今回の決定を均衡を図る措置として位置づけた。これは政府が直面する中心的なジレンマを反映している。政府は国民の圧力に応えている姿勢を示したい一方、名目所得の増加が物価上昇の連鎖を加速させることも恐れている。
カラカスでの反応は分かれた。記事によると、群衆は発表に拍手を送ったが、集会に参加した地方政府職員の一人は、状況は改善していると思うものの、今回の引き上げは期待を下回ったと述べた。この反応の違いは、政府が行動できる余地の狭さを映し出している。
したがって今回の発表は、問題の解決というよりも、圧力を認めたものに見える。名目所得と年金は増えるが、国の支援と生活費との隔たりは埋まらない。この問題を前面に押し出した抗議活動は、その隔たりがさらに大幅に縮まらない限り続く可能性が高い。



