発生日:2026年5月7日
中国の軍事法廷は、元国防相の魏鳳和、李尚福両氏に対し、汚職罪で執行猶予2年付きの死刑を言い渡した。この刑罰は通常、猶予期間後に終身刑へ減刑される。法廷はまた、全個人資産の没収を命じ、減刑や仮釈放の可能性を一切認めなかった。李氏は贈賄罪でも有罪とされた。この判決は、北京の反腐敗運動が軍の奥深くにまで及んでいることを示す最新の兆候だ。
両氏が中国の国家体制で最も機微に関わる役職の一つに就き、習近平国家主席が汚職の根絶を繰り返し訴えていた時期に軍を監督していたことから、判決の時期は重要な意味を持つ。魏氏は2018年から2023年まで国防相を務めた。李氏は2023年3月に後任となったが、公の場から姿を消して捜査対象になったとの臆測が広がった後、わずか数カ月で解任された。BBCの報道によると、同氏は姿を消してから2カ月後の2023年10月に解任された。
提示された報道によると、李氏は巨額の賄賂を受け取り、他者にも賄賂を贈った疑いを持たれていた。捜査当局は、同氏が政治的責任を果たさず、自分や他者のために私利を追求したとしていた。魏氏も巨額の金銭や貴重品を受け取り、人事上の取り計らいで他者が不当な利益を得るのを手助けしたとして告発された。ポリティコは中国の軍事法廷が有罪判決を言い渡したと報じ、国営新華社通信とBBCは、猶予期間後に刑が自動的に終身刑へ切り替わると伝えた。
この結果は、習氏による反腐敗運動の広がりを反映している。習氏は権力を握って以来、北京が必要な規律だと説明する運動を繰り返し展開してきたが、批判派は、それが政敵を排除する手段にもなり得ると主張している。BBCの報道によると、今回の発表に先立ち、中国軍制服組トップの張又侠氏を含む複数の軍高官が解任されていた。習氏は2月、粛清について異例の公の場で言及し、軍は腐敗との闘いの中で革命的な鍛錬を経たと位置づけた。
この事件は、中国が軍の規律をいかに政治的に重視しているかも示している。中国の国防相は単なる文民の代表ではない。軍が最終的に共産党の指揮下にあるため、この役職は象徴的な重要性を帯びている。この地位にある人物への有罪判決は、現指導部が、かつては階級によって守られているように見えた高官であっても、特に贈収賄疑惑が調達、昇進、政治的忠誠に関わる場合には、なお標的にする意思があることを示している。
今回の判決で反腐敗運動をめぐる広範な議論が終わるわけではないが、その歴史に新たな劇的な一章が加わった。同じ手続きで元国防相2人に判決を下したことで、法廷は軍もこの運動の最も厳しい帰結を免れないと示した。習政権にとっては、それこそが狙いなのかもしれない。観察者にとっては、中国では汚職摘発と政治的統制を切り離すことが困難になり得ると改めて認識させる事例だ。
この判決はまた、軍高官の汚職事件が単なる刑事手続きではなく、習氏の権威を公に試すものとなっていることを改めて浮き彫りにした。



