発生日:2026年5月7日
マスターカードは、シリアで国際銀行カード取引を処理するために必要な技術的手続きを完了したと発表し、15年以上の空白を経て、同国が同社の世界的な決済ネットワークに再接続する準備を整えた。この発表は、あらゆる決済サービスがすでに全国で利用可能になったことを示すものではなく、段階的な復帰に向けた基盤整備だと説明している。
計画されている仕組みでは、シリアの加盟店は、対応する販売時点情報管理端末で、国外発行のマスターカードを受け付けられるようになる。この技術は、参加する国内金融機関をマスターカードの国際ネットワークに接続し、シリアが国内のデジタル決済インフラを整備する間、国境を越えたカード受け入れの経路を作る。
発表では、全国的な開始時期、参加するシリアの銀行、当初カードを受け付ける設備を導入する加盟店数は明らかにされなかった。また、手数料、決済方法、シリア国内で発行されるマスターカード商品の利用可能性についても詳述されなかった。技術的な準備は完了したと報告されたものの、こうした情報の欠如により、サービスが直ちにどこまで及ぶかは不明確なままだ。
シリア中央銀行のアブドゥルカデル・フスリエ総裁は、再接続を同国の金融・銀行制度を近代化する広範な取り組みの一環と位置づけた。国際ネットワークへの接続によって企業や個人に機会が生まれ、デジタル決済の選択肢が改善し、海外在住のシリア人からの送金により効率的な経路を提供できると述べた。こうした利点はなお将来的なものであり、金融機関と加盟店による実施に左右される。
マスターカードの西アラブ地域担当リージョナルディレクター、アダム・ジョーンズ氏は、安全な決済システムに同社の技術と経験を活用するため、中央銀行と協力していると述べた。この協力は、計画される復帰の中心に中央銀行を据えるもので、展開が消費者向けサービスであると同時にインフラ事業として位置づけられていることを示している。
シリアが主要な国際カードネットワークから長期間切り離されていたことで、訪問者、企業、住民が国外の機関と連携した電子決済を行ったり受け取ったりする手段は限られてきた。従って、海外発行カードの受け入れ再開は、世界的な決済網との実務的な接続を意味することになるが、提示された証拠からは普及の規模や速度は確認できない。
5月7日の発表はシリア国営通信が報じ、アナドル通信も別途要約した。どちらの報道も、マスターカードが必要な技術的手続きを完了し、15年ぶりにシリアで事業を行う準備を進めているという点で一致していた。顧客がいつ広範にサービスを利用できるのか、どの機関が参加するのかを判断するには、運用面のさらなる詳細が必要となる。



