ブラジル最高裁判所の判事は、ジャイル・ボルソナロ元大統領の服役期間を短縮し得る法律の施行を停止し、同国の政治情勢をすでに一変させた事件に新たな法的障害を加えた。
フランス24が掲載したAFPの報道によると、アレシャンドリ・デ・モラエス判事は、この法律の合憲性を争う上訴について最高裁が全面審理を行えるまで、施行を停止するよう命じた。この措置は金曜日に同法が制定された後に取られた。それまでには、ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領が拒否権を行使し、その後、ボルソナロ氏と連携する議員らが拒否権を覆すという政治的経緯があった。
この法律は、クーデター関連事件で有罪となった人々が減刑を受けるまでの待機期間を短縮するためのものだった。実質的には、ボルソナロ氏や、2023年1月8日にブラジリアで起きた暴動に関連して有罪となった人々について、刑の早期見直しへの道を開く可能性があった。今回の裁判所命令により、より広範な憲法上の問題が解決されるまで、こうした見直しは凍結される。
ボルソナロ氏自身がすでに強い法的圧力にさらされているため、その時期は重要だ。提供された証拠によると、最高裁は、2022年の大統領選でルラ氏に敗れたにもかかわらず権力の座にとどまろうと共謀したとしてボルソナロ氏を有罪とし、同氏は9月に禁錮27年の判決を受けた。現在は健康上の理由から自宅軟禁の形で刑に服している。弁護団は金曜日、有罪判決を破棄するよう求める新たな上訴を行った。これは、新法が審査される前から法廷闘争が続いていることを示している。
この判断はまた、ブラジルの司法府と、ボルソナロ氏の盟友が物議を醸す刑事司法制度の変更を推進できるだけの勢力を持つ議会との、より広範な対立を反映している。左派政党が裁判所に申し立てを行い、それを受けてモラエス判事が命令を出した。同判事が判断したのは、ボルソナロ氏の有罪判決そのものの中身ではなく、減刑の算定方法を変更し得る法的経路についてだった。
この法律の対象はボルソナロ氏に限られていなかった。AFPによると、ルラ氏の就任から1週間後、元大統領の支持者らが政府庁舎を破壊したブラジリア暴動で有罪となった人々にも恩恵を与えることが意図されていた。最高裁は、この襲撃をより広範なクーデター計画の一部として扱っている。
この事件は法的な影響だけでなく、直接的な政治的影響も持つ。再出馬を禁じられているボルソナロ氏はすでに、長男のフラビオ・ボルソナロ氏を政治的後継者に指名している。報道によると、最近の世論調査ではルラ氏とフラビオ・ボルソナロ氏が互角となっている。このため裁判所の決定は、量刑法だけでなく、次の選挙サイクルに向けた、より広範な勢力均衡にとっても重要となる。
当面の直接的な結果は明快だ。ボルソナロ氏やクーデター事件のほかの被告に対する処罰の道筋を緩和し得た法律は、ブラジル最高裁が合憲かどうかを判断するまで適用できない。



