クリスティーズは2026年5月13日、「オーシャン・ドリーム」ダイヤモンドがジュネーブで1,700万ドルで落札され、ブルーグリーンダイヤモンドとして競売の新記録を樹立したと発表した。この取引により、同社がこれまで扱った中でも特に希少なカラーダイヤモンドの一つが再び脚光を浴びた。コレクターたちは大きさや美しさだけでなく、来歴、色、希少性という、ごく少数の宝石しか備えていない組み合わせを求めて入札した。
この石は5.5カラットで、クリスティーズは、記録に残るものとしては史上最大のブルーグリーンダイヤモンドだと説明した。同競売会社によると、この宝石は1990年代に中央アフリカの鉱山で採掘され、後に11.70カラットの原石からカットされた。クリスティーズはまた、スミソニアン協会がこれを世界で最も希少な8つのダイヤモンドの一つに挙げたとしており、この評価は、この宝石が長年にわたりこれほど注視され続けてきた理由を説明する一助となる。
クリスティーズの宝飾品部門グローバル責任者、マックス・フォーセット氏は、この色と大きさの石が見つかることがいかに異例かを強調した。同氏は、グリーンダイヤモンドは1カラットを超えるものですら極めて希少だと指摘し、この品質と色を持つ5カラットの石は驚異的だと述べた。クリスティーズによると、このダイヤモンドはIa型で、最も純度の高い天然宝石の部類に入り、本格的な買い手にとっての魅力をさらに高めている。
今回の競売は、明確な来歴を持つ石に対して、宝石市場の最高級部門がいかに強く反応するかも示した。クリスティーズによると、世界各地の3人の顧客がこの宝石に入札したが、落札者は匿名を選んだ。カラーダイヤモンド市場は、希少な石の美的価値と長期的な収集価値の両方を理解する少数の買い手に依存しているため、こうした世界的な関心には重要な意味がある。
オーシャン・ドリームが市場に出るのは初めてではない。クリスティーズによると、同社は2014年に同じ石を850万ドルでアジアの個人コレクターへ売却しており、今回の落札額は前回の価格のおよそ2倍となった。このダイヤモンドはまた、2003年にワシントンのスミソニアン国立自然史博物館で、卓越した宝石を紹介する展覧会の一環として展示されたこともあり、地質学、博物館の歴史、ぜいたく品取引が交わる位置にある石としての地位を確固たるものにした。
クリスティーズによると、この石は今回の売却以前にも、2014年に850万ドルで所有者が変わり、市場でその価値をすでに証明していた。2003年には博物館で展示された時期もあり、スミソニアン国立自然史博物館のダイヤモンド展の一環として公開された。こうした博物館での歴史に加え、この石の珍しい色と三角形のカットが、同じ宝石が神秘性を失うことなく、展示、個人所有、競売会場での注目の間を行き来できる理由を説明している。
原石から博物館展示を経て記録的な落札に至るこの軌跡は、カラーダイヤモンドが注目を集め続ける理由の一つだ。それらは希少で、見分けやすく、代替品を見つけるのが難しいため、その価値は輝きと同じくらい物語によって左右され得る。今回、クリスティーズが売却したのは、来歴が文書で裏付けられた著名な品であり、その歴史が一つの宝石を一大イベントへと変える一助となった。



