# ノルウェー、欧州初のホッキョクグマの鳥インフルエンザ感染例を報告
ノルウェー当局によると、スバールバル諸島のホッキョクグマからH5N5型鳥インフルエンザが検出され、欧州で同種への感染が記録された初の事例となった。
発生日:2026-05-19
ノルウェー当局は、欧州で初めて記録されたホッキョクグマの鳥インフルエンザ感染例だとする事例を発表した。GMA News Onlineが掲載したAFP通信の報道によると、ウイルスはノルウェー本土のはるか北に位置する辺境の群島、北極圏のスバールバル地域で検出された。
感染したのは約1歳の雄のクマで、当局者によると、同じ氷に覆われた群島で5月中旬に死んでいるのが見つかったセイウチからもH5N5亜型が検出された。ノルウェー獣医研究所は、2頭から採取した検体にウイルスの痕跡があったと述べた。これとは別にスバールバル総督は、両方の動物の脳検体からウイルスが確認されたことは、それが死因であった可能性が極めて高いという仮説と整合すると述べた。
この発見が重要なのには2つの理由がある。第一に、高病原性鳥インフルエンザの地理的な広がりが北極圏にまで及んだことだ。第二に、脆弱な個体群や生態系への懸念を高める形で、哺乳類の種からウイルスが見つかっていることを示している。獣医研究所で鳥インフルエンザ対策を統括するラグンヒル・トンネセンは、この結果は、高病原性鳥インフルエンザウイルスが欧州の哺乳類から検出される事例が増えているという、より広範な傾向に合致すると述べた。
提供された資料は、この事例をより広い国際的な文脈にも位置づけている。スバールバルでは2023年、鳥インフルエンザで死んだセイウチがすでに見つかっており、同年にはアラスカで死んだホッキョクグマからもウイルスが確認されていた。こうした比較からは、ノルウェーの新たな事例は欧州では異例であるものの、哺乳類の間でウイルスが世界的に広がる中で孤立した出来事ではないことがうかがえる。
記事はさらに、2025年1月から2026年3月までに、約70カ国で1億4,000万頭・羽の動物が鳥インフルエンザにより死亡、または殺処分されたことを示す国際獣疫事務局のデータを引用している。この数字は、全体の被害が2021~2022年のピークをなお下回っていたとはいえ、より広範な流行の規模を示している。報告における公衆衛生上の主要な懸念は、動物の死亡だけでなく、ウイルスが新たな種や地域へ広がっていることだ。
得られている証拠が限られているとしても、ニュースとしての核心的な価値は大きい。欧州のホッキョクグマが、鳥インフルエンザの影響を受けた哺乳類宿主の一覧に新たに加わったからだ。北極圏での発見は、ウイルスが地球上で最も辺境にある生態系の一つに到達したことを示唆しており、とりわけ注目に値する。
この報告は、今回の事例によって人へのリスクが一夜にして変化したとは主張していない。しかし、鳥インフルエンザが、科学者たちが今なお注意深く追跡している形で移動し続けていることは示している。スバールバルのように生態学的に繊細な場所では、1件の事例が、その動物個体を超える重要性を持ち得る。



