出来事の日付:2026年5月23日。 ホワイトハウス近くの保安検問所で発砲し、シークレットサービスの要員に撃たれた男が死亡したと、連邦当局者が発表した。居合わせた人にも弾が当たったが、捜査当局はどちら側の銃撃で負傷したのか特定していなかった。
シークレットサービスによると、男は午後6時すぎ、17番街とペンシルベニア通り付近にいた要員らに近づき、バッグから銃器を取り出して発砲を始めた。要員らが応射し、男に命中させた。男は病院に搬送されたが、そこで死亡した。シークレットサービスの職員にけがはなかった。
法執行当局者は、男を21歳のナシール・ベストと特定した。この当局者は捜査について話す権限がなかったため、匿名を条件に語った。コロンビア特別区の裁判記録によると、ベストは2025年7月、別のホワイトハウス検問所に許可なく入ろうとし、停止命令を無視した後に逮捕されていた。裁判所は近づかないよう命じる公判前命令を出し、その後、命令に従わなかったとされることを受けて勾引状を発付した。
シークレットサービスによると、ドナルド・トランプ大統領は銃撃時にホワイトハウス内にいたが、影響は受けなかった。大統領は当初、ニュージャージー州の自身のゴルフクラブで週末を過ごす予定だったが、前日に日程を変更していた。ホワイトハウス敷地内で勤務していた記者らは連続する銃声を聞き、記者会見室に避難するよう指示された。
要員らが証拠を撮影し、路面に数十個のマーカーを置く間、現場は引き続き封鎖された。検問所付近には医療用品が残され、警察は周辺道路を封鎖した。FBIのカシュ・パテル長官は、連邦職員が現場で支援に当たっていると述べ、捜査当局がさらなる情報を公表できるようになり次第、最新情報を提供すると約束した。
この出来事は、1カ月以内に大統領付近で発生したと報告された3件目の発砲事件だった。当局によると、4月25日にはワシントンのホテルで開かれたホワイトハウス記者会主催の夕食会で、銃を持った男がトランプ大統領の暗殺を試みた。被告のコール・トーマス・アレンは無罪を主張した。5月4日には、ワシントン記念塔付近で自分たちに向けて発砲したとする男をシークレットサービスの要員が撃ち、10代の通行人が負傷した。
5月23日の現場は、11月にウェストバージニア州兵2人が襲撃された場所からも徒歩圏内だった。特技兵サラ・ベックストロムは負傷が原因で死亡し、アンドリュー・ウルフ二等軍曹は重傷を負った。この事件では容疑者が起訴されている。
これらの先行事件は警備上の背景を示すものだが、ベストの行動の動機を立証するものではない。暫定的な説明で明らかになったのは、直近の経緯だけだった。ベストが検問所に近づき、武器を取り出して発砲し、要員らが応射し、その銃撃の応酬のなかで居合わせた人が撃たれた。捜査当局はなお、その人を負傷させた弾丸の軌道を特定し、武装した男が、以前に近づかないよう命じられた区域へなぜ戻ったのかを解明しなければならなかった。



