サウスカロライナ州上院、各地での司法判断を受け選挙区再編の動きを否決
アルジャジーラによると、サウスカロライナ州上院は、次回の米国選挙を前に同州の連邦下院選挙区割りを変更する再編案を否決した。この採決は、南部の複数州で下院選挙区を引き直そうとする共和党の広範な取り組みの一環だが、この動きは法的、政治的な抵抗に直面している。
報道によると、サウスカロライナ州の動きは、数十年にわたり同地域を代表してきた著名な黒人民主党議員、ジェームズ・クライバーン氏の選挙区に影響を及ぼすものだった。この否決が重要なのは、全国レベルの党指導者が変更を強く求めていても、すべての州議会が新たな選挙区割りを迅速に進める意思を持っているわけではないことを示したからだ。
より広い背景には、中間選挙で共和党が勝つ可能性を高めるため、連邦議会選挙区の境界を再編しようとするトランプ氏主導の動きがある。アラバマ州では、黒人人口の多い選挙区の数を減らすことになる新たな区割りについて、3人の裁判官で構成される連邦裁判所の合議体が差し止めた。裁判官らは、意図的な人種差別によって汚された案を有権者に使わせる方法は見いだせないと述べた。アラバマ州の共和党は、米連邦最高裁判所に上訴する予定だと表明した。
サウスカロライナ州の事例は形式こそ異なるものの、政治的な目的は似ている。選挙区割りをめぐる採決は、6月の予備選挙の期日前投票がすでに始まっている中で行われ、時期の問題がとりわけ微妙になっていた。共和党の州上院議員の一人は、すでに進行中の選挙を止めることはできないと語ったとされる。この言葉は、選挙区割りの変更が選挙日程と衝突した際に議員が直面する現実的な問題を端的に表している。
連邦議会選挙区の境界をめぐる争いは米国で新しいものではないが、報道は、今回のサイクルが一段と攻撃的になっていることを示唆している。トランプ氏は共和党が下院の支配を維持できるよう、州の党組織に選挙区割りを引き直すよう公然と要求している。民主党も、議席獲得を狙うカリフォルニア州の区割りなど、自らが支配する州で同様の取り組みを進めて対抗している。バージニア州で民主党が策定した区割りも無効とされた。
一連の証拠から浮かび上がるのは、投票が始まる前に誰が政治的な戦場を設計するのかをめぐり、全米で緊張が高まっている姿だ。訴訟、州議会での争い、切迫した選挙期限は今や、すべて同じ闘争の一部となっている。サウスカロライナ州での否決によってこの争いが終わるわけではないが、州議会議員が政治的または法的な代償が大きすぎると判断すれば、新たな区割りを求める動きが失敗し得ることを示している。
今のところ、争いの主戦場は各州と裁判所に移っている。連邦選挙の区割りは選挙区ごとに争われており、サウスカロライナ州上院は、新案を安易に承認する用意はないことを明確に示した。



