出来事の日付:2026年5月28日。 メルボルン在住の34歳の女性が、シリアで「イスラム国」組織と過ごしたとされる期間に関連する容疑で出廷し、勾留された。

ラヤン・エル・フーリ被告はメルボルン治安判事裁判所に出廷し、指定テロ組織に参加した疑いと、オーストラリア法に基づいて正式に指定された地域に滞在した疑いの2件の訴因に問われた。各犯罪の最高刑は禁錮10年。翌週の月曜日に再び出廷する予定だった。容疑は公判で検証されていない。

警察は、エル・フーリ被告がシリアへ渡ったとされる時期を2013~14年の間とし、その目的は「イスラム国」への参加だったとしている。当局によると、クルド人勢力が2019年3月に同被告を拘束し、家族とともにシリア北部のアルホール収容キャンプに入れられていた。被告は2025年9月にオーストラリアへ帰国した。ABCオーストラリアは、組織的な地域社会への帰還事業とは別に、被告が別の女性1人および子ども4人とともにレバノンから到着したと報じた。

逮捕に先立ち、メルボルン北部の2つの郊外地区、ブロードメドウズとフィッツロイ・ノースで捜索が行われた。捜査当局は、電子機器、書類、写真、盗難車の疑いがある車両を押収した。この捜索は、オーストラリア連邦警察、オーストラリア保安情報機構、州・準州警察が参加する合同テロ対策活動「クーラジョン作戦」の一環だった。

連邦警察によると、事件に関連する証拠は、国内で行われた6カ月間の捜査と、ほかの女性や子どもたちが5月上旬にシリアの収容キャンプから帰国した後に収集された資料の双方から浮上した。当局者は、紛争地域で行われたとされる行為に関する事件では、証人や記録が海外にあったり、入手できなかったりする可能性があるため、立件は困難だと強調した。また、訴追の判断は個別に行われ、一定期間逮捕がないからといって捜査が終了したことにはならないとも述べた。

この事件は、シリア北部の収容キャンプで何年も過ごした後に帰国するオーストラリア人成人への監視が強まるなかで起きた。ほかの女性3人が最近、テロ、人道に対する罪、奴隷制に関する容疑などで訴追されていた。連邦警察によると、ほかの帰国者も引き続き捜査対象になっていた。これらの別個の手続きから、エル・フーリ被告の有罪について結論を導くことはできない。

ビクトリア州警察は、市民の安全が最優先事項であり、重大犯罪の疑いがある者は司法制度を通じて責任を問われるべきだと述べた。今後は裁判手続きにおいて、検察がエル・フーリ被告に対する2件の容疑を合理的疑いを超えて立証できるかが判断される。

当局によると、エル・フーリ被告は、現在も中東の刑務所に収容されていると当局がみている男性とともに渡航した。連邦警察は審理の場で、その主張の根拠となる証拠を公には詳述しなかった。したがって事件はまだ手続きの初期段階にあり、捜査当局と検察が次回の出廷に向けて準備する間、勾留によって身柄の拘束が維持される。