2026年5月30日、マルタ国民は、労働党政権に史上初の4期目をもたらすと広く予想された議会選挙で投票を開始した。世論調査では、ロベルト・アベラ首相率いる同党が余裕をもってリードしていたが、選挙運動では、建設、汚職、欧州連合で最も国土が小さく人口密度が高い国の一つで暮らすことによる負担への懸念が焦点となった。
労働党は、観光、オンラインゲーム、金融サービスが引き続き経済の中心となっているこの国に経済的安定をもたらしたと主張して選挙戦に臨んだ。この訴えは多くの有権者の共感を得たようだ。マルタの失業率はEUで最低水準にあり、主に労働需要に伴う移民によって過去10年間に人口が30%近く増加する一方、島国の経済も拡大してきた。
この変化は目に見える影響をもたらしている。クレーンや新たな開発事業が街の景観を占め、交通渋滞が頻発し、文化遺産保護団体は環境被害やユネスコ世界遺産への脅威について警告してきた。しかし、こうした不満があるにもかかわらず、多くの有権者にとって経済が依然として最大の争点だった。記事の情報源は、労働党を改革の手段ではなく、収入、年金、安定を保証する存在とみて支持した住民の言葉を引用した。
2020年1月からマルタを率いてきたアベラは、労働党の実績と、輸入に依存する島国を広範な地政学的衝撃から守るという公約を掲げて選挙運動を行った。マルタがエネルギーのほぼすべてを輸入しているため、この懸念は一段と強まっている。政府は、2026年の補助金としてすでに1億5,000万ユーロを予算計上し、中東紛争の余波による影響を和らげるため、さらに2億5,000万ユーロを確保したと説明した。
対立候補である国民党のアレックス・ボルグは、異なる訴えを展開した。30歳のボルグは、当選すればマルタ史上最年少の指導者となる。選挙戦では、医療の混乱、暑い夏に起きる停電、国の進む方向全般に対する国民の不満を前面に出した。弁護士で元ミスター・ワールド・マルタという経歴によって知名度はあったが、情報源で引用された世論調査は、労働党がなお大幅にリードしていることを示していた。
選挙はまた、未解決のままとなっているマルタの汚職問題の影の下で行われた。欧州評議会が2025年に公表した報告書は、同国の汚職対策が依然として大幅に遅れていると指摘した。この批判が重要だったのは、ジャーナリストのダフネ・カルーアナ・ガリツィアが2017年に暗殺されたことで引き起こされた政治危機を受け、前任者のジョセフ・ムスカットが2020年に辞任した後、アベラが首相に就任したためである。
カルーアナ・ガリツィアはマルタの公的生活の最高レベルにおける汚職を暴いており、2021年の公的調査はその後、国家は彼女の死に責任を負うべきであり、不処罰の風潮を生み出していたと結論付けた。情報源はまた、ムスカットとほかの政府高官らが昨年、別の病院民営化を巡る不祥事で訴追されたものの、本人らは疑惑を否定していると指摘した。アベラも、その捜査の一部に疑問を呈している。
それでも政治アナリストのアンドリュー・アゾパルディは、多くの有権者が不祥事ではなく、まず自分たちの財布について考える可能性が高いと述べた。多くの世帯が政府の経済モデルと補助金政策に依存する国では、その判断は労働党に有利に働くようにみえた。暫定結果は日曜午後に判明する見通しだった。



