# ペトロ氏、コロンビア大統領選の集計を認めず セペダ氏とデラエスプリエジャ氏が決選投票へ

2026年5月31日、コロンビアの退任を控えるグスタボ・ペトロ大統領は、第1回投票の結果、自身が支持するイバン・セペダ候補が右派の対立候補アベラルド・デラエスプリエジャ氏との決選投票に進む見通しとなったことを受け、暫定集計を認めなかった。NBCニュースが報じたこの結果により、本来なら通常の政権移行の節目となるはずだった局面は、集計手続きそのものをめぐる政治的対立へと直ちに変わった。

暫定集計で票の100%が集計された時点で、デラエスプリエジャ氏は得票率43%超で首位に立ち、セペダ氏は40%をわずかに上回っていた。いずれの候補も当選に必要な50%の基準を超えなかったため、選挙戦は第2回投票へ進む。この部分は明快だ。コロンビアでは今後、決選投票が行われる。より不透明なのは、この数字を信頼できるかどうかをめぐる議論である。

ペトロ氏は、選挙当局が発表した暫定集計を受け入れないと述べた。票の集計に民間企業が使用したソフトウェアの一部に欠陥があると主張し、結果に拘束力はないと述べた。また、公式の人口登録に載っていない人々に相当する80万件の身分証明情報がソフトウェアに追加されたとも主張した。これらは重大な疑惑だが、情報源はペトロ氏自身の発言以外にその証拠を示していないため、確立した事実ではなく主張として扱わなければならない。

セペダ氏も結果に疑問を呈し、票が誤集計され、不一致があったと述べた。ボゴタで支持者を前に、数百万票が誤って集計されており、その不一致を検証する必要があると語った。つまり、現職政権側と次点候補の双方が、決選投票の選挙運動が始まる前から選挙後の物語を形作ろうとしていたことになる。

ここでは選挙当局の役割が重要になる。NBCニュースは、コロンビアの国家民事登録局が最終的な公式集計に先立って暫定結果を公表すると指摘している。この区別が重要なのは、ペトロ氏の発言が、確定済みの認証結果ではなく暫定集計を対象としていたためだ。同局のエルナン・ペナゴス局長は以前、議会選挙で暫定集計システムが99.8%の精度に達したと述べており、選挙当局者が大統領の疑念に反論した理由の説明となっている。

ヒューマン・ライツ・ウォッチも見解を示した。同団体の米州局長フアニタ・ゴーベルトゥス氏は、コロンビアの選挙制度は独立しており信頼できると述べ、ペトロ氏の疑念には正当な根拠がないとした。現職大統領が手続きを公然と疑問視すれば、国内の選挙をめぐる対立がいかに急速に、より広範な制度上の問題へ発展し得るかを、同氏の介入は浮き彫りにしている。情報源が示しているのは不正の証拠ではなく、明確な勝者が出なかった選挙に対する、対立を伴う政治的反応だけである。

決選投票そのものは、鮮明な政治的選択を突き付ける。セペダ氏はコロンビアの2016年和平合意に関わった左派上院議員である一方、デラエスプリエジャ氏は弁護士で既成政治の枠外から登場し、ドナルド・トランプ氏の盟友を自任して犯罪への強硬姿勢を約束してきた。この対照が、第1回投票の結果が大きな重みを持った理由を説明している。それは単なる得票集計ではなく、コロンビア政治が今後どこへ向かう可能性があるかを映す一時点の姿だった。

より広い背景には緊張がある。記事は、コロンビアの選挙がFARCとの和平合意から10年後に行われる一方、その後の年月で暴力が再び急増したと指摘している。犯罪組織は無人機攻撃を行い、武装攻撃が選挙戦を悩ませ、昨年には大統領選への出馬を目指していた人物が政治集会で殺害された。このため決選投票は単なる通常の選挙戦ではない。不安定な選挙運動を進めながら、コロンビアが制度への信頼を維持できるかどうかを試す機会でもある。

現時点で、結果は第2回投票を実施するのに十分なほど明確だが、それを取り巻く政治状況はすでに過熱している。ペトロ氏は集計に疑問を呈し、セペダ氏は検証を求め、選挙当局はその手続きが正当だと主張している。今後3週間で決まるのは大統領職だけではなく、決選投票という結果を生み出した制度に国民がどれほどの信頼を置くかでもある。