レバノン保健省によると、6月9日にレバノンの都市ティールでイスラエル軍の空爆があり、少なくとも8人が死亡、32人が負傷した。攻撃後、イスラエル軍は同市と周辺地域を対象とする避難警告を出した。
レバノン国営通信は、死者が出た攻撃は避難警告が出される前に行われたと報じた。保健省は、救助隊が損壊した建物を捜索する中、死傷者数は暫定的なものだと説明した。日中にはレバノン南部各地でさらなる攻撃が報告された。
イスラエルの警告には、紛争中、それまで避難命令の対象から外れていたティールの歴史的なキリスト教徒地区が含まれた。数百人の住民が地中海沿岸の港湾都市を離れ、シドン方面へ向かう沿岸幹線道路に長い車列ができた。民間防衛隊は、高齢の住民がより安全な地域へ移動するのを支援した。
ティールのキリスト教界の指導者3人は、旧市街への攻撃を防ぐようレバノン当局と国際社会に訴えた。人口密度の高い地区と、数世紀にわたる文化・宗教遺産が破壊される危険にさらされていると述べた。
イスラエルは、予定している攻撃はヒズボラの活動とインフラを標的にしたものだと説明した。避難命令はより広い市域を対象としていた一方、それ以前に死者を出した攻撃は別の地区で発生した。この順序が重要なのは、8人の死亡と32人の負傷が、住民に退去が指示された後の地域への攻撃ではなく、警告に先立つ攻撃によるものと報告されたためだ。
ティールはレバノン有数の大都市で、主要な考古学的・宗教的遺跡がある。警告を受けて避難した住民は、所持品を車に詰め込み、さらに北で宿泊先を探した。家族がどこに滞在することになるのか分からないと記者に話す人もいた。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、地域で再び緊張が高まっていることに懸念を示し、攻撃を停止し、停戦を順守するよう求めた。この警告と攻撃は、イスラエル、ヒズボラ、イランが関与する戦闘が広範に激化する中で起きた。



