NeoTechNews編集部

英軍は2026年6月14日、英仏海峡でロシアの影の船団と関係する制裁対象の石油タンカーに乗船した。英国当局が同国軍による初の同種作戦と説明した作戦となった。[13591]

国防省と国家犯罪対策庁の発表に基づくBBCの報道によると、英海兵隊のコマンド部隊は、英空軍、英海軍のフリゲート艦サザーランド、掃海艇レドベリーの支援を受け、夜間に6時間にわたる作戦を実施してタンカースミルトスに乗船した。乗船チームには国家犯罪対策庁(NCA)の職員も加わり、海兵隊が船舶を確保した後、書類を調査した。[13591]

英国によると、タンカーは現在、捜査が続く間、イングランド南岸沖で拘束、監視されている。NCA職員は「ロシア規則」に基づく制裁違反の疑いで38歳のインド国籍の男を逮捕した。同庁によると、ジョージア人とインド人の乗員24人は引き続き船内におり、捜査に協力している。[13591]

英政府はこの作戦を、制裁にもかかわらずロシアが原油輸出を継続するために利用している海上ネットワークに対する、より広範な取り組みの一環と位置付けた。BBCは国防省の情報として、ロシアの影の船団は700隻以上で構成され、同国の制裁対象原油の約75%を輸送していると報じた。英国は500隻以上を制裁対象としており、その措置によって対象船舶は英国の港への入港を禁じられ、ロシア産原油の輸送に関連する英国の金融、保険、仲介サービスも制限されている。[13591]

BBCが引用した追跡データによると、スミルトスはカメルーン船籍で航行し、2026年6月5日にサンクトペテルブルク近郊のロシアの石油ターミナル、ウスチルガを出港した後、ウェイマス沖に停泊していた。BBCは、同船が2025年7月に制裁対象となり、その後、船名をミルトスからスミルトスへ変更するとともに、船籍も2度変更したと報じた。[13591]

英国当局者によると、乗船は英国沿岸から12海里を超えて離れた公海上で行われ、国内法および国際法を順守して実施された。国防省は、この任務が数週間にわたる軍事・政治両面の計画を経て行われたと説明した。同省が公開した映像には、コマンド部隊がヘリコプターからロープでタンカー上に降下して船室を捜索し、その間に法執行機関の職員が書類を確認する様子が映っていた。[13591]

キア・スターマー首相は、この作戦を利用して、制裁執行に関する政府の政治的メッセージを強調した。同首相は、この任務がロシアにさらなる打撃を与えたと述べ、ウクライナでのクレムリンの戦争への資金提供を支援する者たちに対し、英国は処罰を免れた活動を許さないと警告した。リチャード・ハーマー法務長官は、政府が国際法の力を全面的に用いて影の船団を追及すると明確にしてきたと述べた。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は英国に公に謝意を示し、タンカーの拘束や原油輸送への規制強化を含む、欧州全体でのより広範な行動を求めた。[13591]

モスクワから直ちに反応はなかったが、BBCは、ロシアが過去に同様の阻止を違法で海賊行為に近いと表現していたと指摘した。国防省によると、この作戦はフランスとも緊密に連携して実施され、別の制裁対象タンカーに対する最近のフランスの措置に続くものだった。[13591]

この乗船作戦は、ロンドンにとって政治的に敏感な時期に実施された。BBCは、閣僚級の辞任と英国の国防費をめぐる公の論争が続いた1週間を背景に、この作戦を位置付けた。しかし、タンカーへの任務そのものは、実行力のある断固たる姿勢を印象付けた。3月に発表された新たな執行権限が、ロシアの石油収入への圧力回避を支援していたと政府が主張する船舶に対し、数カ月以内に行使されたからだ。[13591]

入手可能な証拠から見れば、当面の重要性は二つある。作戦面では、英国は制裁と監視から物理的な阻止へと踏み込んだ。戦略面では、英仏海峡がもはやロシア関連タンカーの単なる通過航路ではなく、西側諸国の政府が海上制裁のより強硬な執行を試す場にもなり得ると示した。[13591]