発生日:2026年6月20日。
レバノンの公的機関による死傷者報告によると、金曜日に発効した停戦の再開にもかかわらず、イスラエルによる空爆とドローン攻撃でレバノン南部と東部の少なくとも32人が死亡した。暴力の継続により、米国とイランが関与する予定の交渉は複雑化した。
レバノン民間防衛当局によると、土曜日にナバティエ地区で16人が死亡し、12人が負傷した。国営通信(NNA)は、クファル・レマンでイスラエル軍の攻撃によりレバノン兵1人が死亡したと報じた。また、バリシュでは両親と子ども2人からなる一家4人が死亡し、ベカー高原西部のソフモルでは住宅への攻撃で4人が死亡、1人が負傷したとしている。
レバノンの保健緊急オペレーションセンターはこれとは別に、シドン地区のカナリトで7人が死亡し、13人が負傷したと報告した。これらの地点別の報告を合わせると、少なくとも32人が死亡したことになる。公表された記事では、現地からの報道に基づき、午前0時以降にレバノン南部でイスラエルによる空爆が100回以上あったとも伝えられた。
前日にもすでに多数の死傷者が出ていた。レバノン公衆衛生省によると、金曜日のイスラエル軍の攻撃で83人が死亡し、141人が負傷した。大半は南部で、残りは東部だった。6月20日時点で同省は、3月2日以降の死者を4,057人、負傷者を1万2,121人としている。
ヒズボラは、ナバティエ近郊の地域に向けて移動していたイスラエル兵を攻撃したと発表した。イスラエル軍は、ヒズボラが夜間に兵士らへ50発を超える飛翔体を発射したとし、停戦に違反したと非難した。イスラエル軍はまた、別の兵士1人がレバノン南部で死亡したと発表した。米国・イラン間の合意成立以降、イスラエル軍の死者は5人目となった。
レバノン軍は、イスラエルによる攻撃の継続が安定回復に向けた取り組みを妨げていると述べた。ヒズボラ所属の国会議員アリ・ファイヤド氏は、イスラエル軍をレバノン領内に残す停戦を拒否し、同組織には反撃する権利があると述べた。イスラエルはヒズボラを武装解除しなければならないとの立場を維持している一方、レバノン政府は米国が支援する行程表に基づく武装解除と、イスラエル軍の撤退の双方を求めてきた。
暴力はレバノン国外にも重要な意味を持っていた。パキスタン外務省によると、米国とイランの代表者はパキスタンとカタールの仲介者とともに日曜日、スイスのビュルゲンシュトックで、両国の了解覚書に関する継続協議を行う予定だった。イランは、レバノンでの戦闘終結をそのプロセスの中核と見なしていた。
イスラエルとレバノンの新たな交渉もワシントンで予定されていた。しかしヒズボラは参加しておらず、何らかの取り決めを履行できるとの信頼は限定的だった。6月20日の死者発生は、再度の停戦発表後でさえ、現地での行動が重なり合う複数の外交プロセスをいかに急速に損ない得るかを示した。



