出来事の日付:2026年6月21日

エチオピア全国選挙管理委員会が発表した最終結果によると、アビィ・アハメド首相率いる繁栄党は、6月1日の国政選挙で確定した全501議席のうち438議席を獲得し、同国議会で圧倒的多数を維持した。

新しい人民代表議会は10月に招集され、アビィ氏をさらに5年間の任期で首相に再選すると見込まれていた。人口が推定1億3,000万人の同国では5,000万人以上が有権者登録し、投票率は94%と報告された。

数字上の勝利の一方で、選挙への参加と投票には深刻な制約があった。選挙管理委員会によると、アムハラ州とオロミア州では治安悪化のため143カ所の投票所が開設されなかった。政府が武装解除を進めようとするなか、連邦軍はアムハラ州で武装集団ファノと、オロミア州でオロモ解放軍の反政府勢力と戦っていた。

ティグライ州は今回も選挙から除外された。数十万人が死亡した戦争で荒廃した北部の同州は、連邦議会に代表を送れない状態が6年間続いていた。除外が続いたことで、住民は新議会で発言権を持てず、投票が全国を完全には網羅していないことが浮き彫りになった。

選挙管理委員会のメラトウォルク・ハイル委員長は、同機関は中立的に行動し、法律と選挙規則に従い、干渉を受けずに運営したと述べた。アフリカ連合と政府間開発機構の監視団も派遣されたが、その監視対象は主にアディスアベバに限られていた。批判する人々は、エチオピア各地により多くの要員を派遣すべきだったと述べた。

野党関係者は選挙の公正さに異議を唱えた。政府を批判する著名人の多くは投獄されているか、国外にいるか、行方不明となっており、与党に対抗する人々の大半は参加を阻まれていた。実際に立候補した候補者らは、嫌がらせや脅迫を受けたほか、与党が構造的に大きく優位だったと述べた。

選挙で敗れた全エチオピア統一党のイタヤル・アセファ氏は、政府の勝利が確実だと自身が考える選挙であっても、政治的な発言の場を守るために立候補したと述べた。参加を見送った野党指導者でアディスアベバ大学教授のメララ・グディナ氏は、選挙を茶番だと呼び、結果が国内の不安定化を悪化させかねないと警告した。

アビィ政権は、民主主義と平和を以前に約束したにもかかわらず、ジャーナリストや批判者に対する人権侵害を行っているとの非難に直面していた。地域の緊張も高止まりしていた。エチオピアは隣国エリトリアが武装集団を支援していると非難し、エリトリアはエチオピアが自国の港湾を奪取すると脅していると非難した。

今回の結果により、繁栄党は政権を継続するために必要な議席数を得たが、正統性や治安、代表性をめぐる争いは解消されなかった。最終的な議席数は勝利の規模を記録する一方、投票を取り巻く状況は、野党関係者がその数字の意味するものに異議を唱えた理由を説明している。