発生日:2026年6月27日

セルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領は、数週間以内に辞任する意向を表明した。長期化した若者主導の抗議活動が政権を揺さぶる中、前倒し選挙への道を開く可能性のある発表となった。ブチッチ氏はベオグラード中心部で開かれたセルビア進歩党の集会でこの宣言を行った。

ブチッチ氏は退任日を示さず、議会選挙や大統領選挙がいつ実施されるかについても言及しなかった。両機関の通常選挙は2027年に予定されていた。同氏は支持者に対し、辞表を提出するまで大統領の座にとどまるのはあと数週間だけになる見込みだと述べ、今後の選挙では自身の右派政党のために選挙運動を行うと語った。

大統領は2期目を務めており、セルビアの選挙法上、次の大統領任期を目指すことはできなかった。この発表以前には、形式上より強い権限を持つ首相職を目指す可能性があるとの臆測があったが、提供された報道では、同氏がそうする計画だとは確認されていない。

学生たちは1年以上にわたり、議会選挙の前倒しを要求していた。運動は、2024年11月にノビサド駅でコンクリート製のひさしが崩落し、16人が死亡した後に拡大した。抗議者らは、この惨事を大規模な公共インフラ事業をめぐる過失と汚職の疑いに結び付け、責任の明確化を求めた。

デモは、セルビア進歩党が14年間にわたり国政を掌握してきたブチッチ氏への持続的な挑戦へと発展した。当局は騒乱の最中に数百人を拘束し、一方で警察は過剰な実力行使や恣意的な逮捕を行ったと非難された。ブチッチ氏はまた、民主主義の後退やメディアに影響を与える制限をめぐり、欧州連合からも批判を受けた。

同氏の演説は、退任の約束と党の見通しに関する自信に満ちた予測を組み合わせたものだった。同氏は集会で、党は以前より決定的な勝利を収めると述べ、国家元首として支持者に語りかけるのは今回が最後になるかもしれないと示唆した。こうした発言は、辞任後も政治への関与を続けることを示していた。

6月27日時点では、手続き上の重要な疑問が未解決のままだった。辞任の意向表明は実際の退任と同じではなく、提供された証拠では選挙日も正式に設定されていなかった。前倒し選挙が行われる場合、その種類や順序も不明だった。

それでもこの発表は、それまで学生たちの早期選挙要求に抵抗していたブチッチ氏にとって、顕著な方針転換となった。実際の効果は、正式な辞任とその後のセルビア諸機関による決定に左右される。それらの手続きが行われるまでは、当面の動きは、大統領が与党への支援を続けながら任期を早期に終えることを公に約束したというものだった。