モルドバのアレクサンドル・ムンテアヌ首相は2026年7月3日、一連の不祥事で弱体化していた短命の政権を突然終わらせる形で辞任し、マイア・サンドゥ大統領は新たな首相を選ぶ手続きに着手することになった。

ポリティコによると、ムンテアヌは金曜日に辞任を発表し、国をより良い方向へ変える一助になれると信じて、11月に首相職を引き受けたと述べた。自身の原則と信念に沿って職務を遂行することはもはやできないとの結論に達し、退任を選んだという。その言葉は、通常の内閣改造ではなく、政治的・制度的な決裂を示唆していた。

ムンテアヌ政権はサンドゥの親欧州路線に歩調を合わせ、両首脳はモルドバの欧州連合(EU)加盟への歩みを加速させる取り組みを支持していた。しかし、複数の国家機関に関わる疑惑や行政上の問題が首相の存在を次第に覆い隠すようになった。ポリティコは、大学の卒業証書と操縦士免許が偽造されたものだと当局が判断したことを受け、民間航空安全機関MOLDATSAのドゥミトル・ヴァンゲリ長官が前月に解任されたことを挙げた。また、収賄の疑いで農業省のタチアナ・ニストリカ国務長官が拘束されたことも挙げた。

これらの事案は、与党陣営内の緊張を示す、より大きな構図の一部となった。辞任後の記者会見でサンドゥは、ムンテアヌが不正への対処を妨げられていたとの見方を退けた。ポリティコによると、サンドゥは、首相には政府を運営する全面的な裁量があり、これに反する臆測は誤りだと述べた。この公の場での訂正は重要だ。辞任について、大統領府が上層部からの妨害の結果としてではなく、政府内部における指導力または政治的実効性の欠如として提示していたことを示すからだ。

サンドゥは、新首相を選定するため翌週に各党の指導者と協議すると述べた。また戦略的な問題についての継続性を強調し、モルドバの進路は引き続き改革とEU加盟を中心に据えていると記した。国内の政治競争が地政学と緊密に結び付いている国において、これは重要な安心材料である。サンドゥはモルドバ政界で最も目立つ親EU派であり続ける一方、野党には親ロシア派の社会党が含まれている。

提供された証拠からは、ムンテアヌの退任が連立体制のより広範な再交渉を引き起こすのか、それとも単に内閣トップの交代にとどまるのかは分からない。また、後継者の有力候補が誰なのかも明らかになっていない。ただし、政府の信頼性が損なわれた時期を経て辞任に至ったこと、そしてモルドバがEU加盟交渉の最初のクラスターを開くことについて加盟国の支持を得るなど、最近EUへの道筋で進展を遂げていた時期の辞任だったことは確認できる。

したがって2026年7月3日の辞任は、親欧州政権にとって国内政治上の打撃だったが、国の方向転換が宣言されたわけではまだなかった。当面の焦点は、サンドゥが余波を抑え、モルドバがEUとの統合を深める根拠の中核をなす統治改革の勢いを保てるほど迅速にムンテアヌの後任を決められるかどうかとなった。今後数週間は、次期首相が行政への信頼を回復できるかどうかが、形式上の連立の議席計算と同じくらい重要になる可能性がある。