発生日:2026年7月10日

台風バービーが地域一帯の季節性モンスーンを強め、さらなる洪水の危険性を高めるなか、7月10日にフィリピンで2件の地滑りが発生し、少なくとも15人が死亡したと報告された。

アルジャジーラは、フィリピン通信社と現地メディアの情報として、南部ミンダナオ島のサランガニ州マラパタンを地滑りが襲い、10人が死亡したと伝えた。同じ報道によると、南ラナオ州で発生した別の地滑りでも少なくとも5人が死亡した。提供された証拠ではこれを上回る死者数は確認できないため、この記事ではこれらの最低人数を記録している。

この気象システム自体はフィリピンに上陸しないと予想されていたが、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)は、嵐の後方に伴う影響によって、マニラ首都圏を含む複数の地域で依然として大雨と広範な洪水が発生する可能性があると警告した。この違いが重要なのは、熱帯低気圧が同国の海岸線を直撃しなくても致命的な影響をもたらし得ることを示しているためだ。

アルジャジーラの報道によると、バービーは7月8日にフィリピン責任地域へ入り、その後、勢力を弱めながらルソン島北部に近いフィリピン海を北西へ進み続けた。勢力が弱まった状態でも、危険な降雨をもたらすほど南西モンスーンを強めていた。サランガニ州では、サルウェイ・スンボ・ジュニア町長が、犠牲者の一部は親族同士だったと述べ、雨が続くなか村の一部で避難が行われていると説明した。

報道は、フィリピンでの死者を、より広範な地域的気象脅威の一部として位置付けた。このスーパー台風は台湾と中国へ向かう前に、すでにグアムと北マリアナ諸島を襲い、インフラに被害をもたらしたものの、死者は報告されなかった。その後、台湾北部・東部と日本の一部に大雨をもたらした後、中国へ上陸すると予想されていた。

こうした地域的な進路は、他の地域で準備が進められるなか、なぜフィリピンで緊急事態が進行していたのかを説明する一助となる。台湾の一部ではすでに数百人が避難し、日本の沿岸部にある石川県も大雨に見舞われていた。しかしフィリピンでは、7月10日時点の差し迫った懸念は、もともと地滑りが起きやすい地域における地盤の不安定化と雨水の流出だった。

情報資料には、被災したフィリピンの地域における救助活動の詳しい人数や被害額の推計が記載されておらず、現場対応についてこの記事で伝えられる範囲は限られている。それでも、サランガニ州の村の一部で避難が行われたことは、当局がこの降雨を一時的な短い悪天候ではなく、継続中の脅威として扱っていたことを示している。

提供された証拠に基づく本質的な状況は明快だ。フィリピンで最も深刻な結果をもたらしたのは、南部で雨を含んだ斜面が崩壊したことだった。一方、当局は、バービーが直接上陸しなくても、その広範な気象パターンによって今後も洪水が増える可能性があると警告した。