ICC検察、アブダラ・バンダ被告のダルフール戦争犯罪事件の取り下げを申請

国際刑事裁判所(ICC)の検察は、スーダンの反政府勢力指導者アブダラ・バンダ被告に対する戦争犯罪事件について、継続する実質的根拠はもはやないとして、裁判官に取り下げを勧告した。

アラブ・ニュースが掲載したAFPの報道によると、この事件は2007年、北ダルフールのハスカニータ軍事基地でアフリカ連合(AU)の平和維持要員が死亡した襲撃に関するものだ。バンダ被告は、平和維持要員12人が死亡した襲撃に関与した疑いで、3件の戦争犯罪に問われていた。検察は、証拠が時間とともに著しく劣化し、利用可能な捜査手段をすべて尽くしたと述べた。

この勧告は無罪判決と同じではない。事件をもはや維持できないことを裁判官に認めるよう求める検察側の申請だ。それでも、バンダ被告の事件がすでに何年も停滞していたことから、重要な展開である。情報源によると、公判は当初2014年に予定されていたが、バンダ被告が自発的に出廷する見込みは薄いと裁判所が判断したため中止され、同被告が逃亡した後に逮捕状が出された。

今回の申請理由は、事件の法理論を変更したことではなく、証拠の状態にある。検察によると、証人が連絡不能になったり協力を拒んだりし、一部の重要証言には信用性の問題があり、新たに得られた無罪方向の証拠が事件の根拠を弱めた。これは、時間の経過と証拠の目減りによって起訴内容を立証する能力が失われたと検察が判断する典型例だ。

ナザット・シャミーム・カーン次席検察官は、検察局がこの決定を軽々しく下したのではないと述べ、正義の実現を何年も待ってきた被害者への影響を認めた。この発言は、被告人に対する手続き上の公正と、法廷での結論を期待していた被害者の利益との間にある緊張を浮き彫りにしているため重要だ。

バンダ事件は、ダルフールが今なおICCの審理案件に含まれていることも改めて示している。検察は、同地での犯罪容疑に関する捜査が引き続き重要な優先事項だとしており、スーダンのオマル・アル=バシール元大統領も、より広範な紛争での役割をめぐって現在もICCから指名手配されている。したがって、一つの事件が終結する可能性がある一方、より広範な責任追及の取り組みは終わっていない。

現時点での実務的な意味は単純だ。検察は、現在の記録に基づいて裁判所がこの事件を維持できるとはもはや考えていない。裁判官は今後も勧告を受け入れるか判断する必要があるが、方向性は明確だ。長年を経て、ICCのダルフール関連事件の一つが、事件そのものよりも速く証拠が劣化したため、取り下げられようとしている。