カラリ氏の事案をめぐる相反する説明

米国とイランの二重国籍を持ち、2024年12月以降イランからの出国を阻まれていたデナ・カラリ氏は、弁護士と米当局者によると、2026年7月15日までに無事に国外へ出た。

ドナルド・トランプ大統領は当初、カラリ氏の名前を明らかにせず、この動きを発表した。Truth Socialへの投稿で、トランプ氏は同氏を不当に拘束されていた米国市民と表現し、自身が善意の意思表示と呼ぶ対応についてイランに謝意を示した。トランプ氏は、同氏が出国後、良好な状態にあると述べた。

その後、人権弁護士のジャレッド・ゲンサー氏が、その女性は自身の依頼人だと明らかにした。ゲンサー氏は、カラリ氏は安全で、米国へ戻る途中だと述べ、この結果はトランプ政権の取り組みによるものだとした。米政府高官も別途NBC Newsに対し、カラリ氏がイラン国外におり、数日以内に帰国する見込みだと確認した。

カラリ氏が身柄を拘束されていたかどうかについて、説明は食い違っている。ゲンサー氏はニュースリリースで、カラリ氏は威圧的な出国禁止措置を受けていたものの、物理的に拘束されたことは一度もないと述べた。同氏によると、イラン情報省は、イランの貧困家庭の子どもたちを支援する非営利団体Children of Mehr Foundationでの活動をめぐり、カラリ氏を数十回にわたって尋問した。ゲンサー氏は、この団体が民間寄付者の支援を受け、米財務省外国資産管理局の認可を得て活動していたと述べた。

The Guardianは、カラリ氏が2024年にイランの親族を訪ねた後、出国を禁じられたと報じた。同紙はまた、米国のテクノロジー企業に勤務し、イランで恵まれない子どもたちのための慈善団体を運営していたイラン系米国人女性について記した過去の報道を引用した。その女性は当初収監され、その後、出国できないまま拘束を解かれたとされる。その説明によると、米国が2025年にイスラエルとともにイランへの爆撃に加わった後、この女性はスパイ罪で起訴された。

イラン司法当局は、この動向の示され方に異議を唱えた。同当局の報道機関Mizanは、イランの刑務所から釈放された、または交換された米国市民はいないと述べた。この否定は、物理的な拘束が継続していない状態での出国禁止措置だったというゲンサー氏の説明に直接反論するものではないが、カラリ氏が拘束されていたとするトランプ氏の表現とは食い違う。

この発表は、敵対行為が再び激化する中で行われた。引用された2件の報道はいずれも、トランプ氏が最近、イランに対する米軍の追加攻撃を承認したと伝えた。どちらも、それらの作戦とカラリ氏の出国を直接結び付ける詳細は示していない。

ゲンサー氏はまた、Children of Mehr Foundationのために現地で働いていたイラン人に対する容疑を撤回するよう、イランに求めた。NBC Newsは、レザ・バリザデ氏とカムラン・ヘクマティ氏を含め、ほかに最大5人の米国人がイランで拘束されたままだと報じた。両氏はいずれも、米国務省によって不当に拘束されていると公に指定されている。