発生日:2026年8月9日
マリ軍は、一般にJNIMとして知られるアルカイダ系組織「イスラムとムスリムの支援団(ジャマアト・ヌスラト・アル・イスラム・ワル・ムスリミン)」の武装勢力と激しく交戦した後、2026年8月9日にサンの町にある基地への攻撃を撃退したと発表した。攻撃側が駐屯地を制圧したかどうかについて、双方の主張は食い違った。
BBCの報道で引用されたフランスの放送局RFIの目撃者情報によると、襲撃は現地時間午前5時ごろに始まり、約2時間続いた。JNIMは犯行声明を出し、戦闘員が基地を制圧したと主張した。軍は部隊が一時的に撤退したことを認めたものの、施設は引き続き軍の支配下にあると強調した。
サンに駐屯する第23連隊の司令官、エル・ウムラニ中佐は、兵士らが武装勢力約40人を殺害し、攻撃を阻止することに成功したと述べた。動画声明で住民に警戒を続けるよう呼びかけ、軍は駐屯地を放棄していないと語った。この死者数は軍側の主張であり、入手可能な報道では独立した確認は取れていない。
軍側にも損失が出た。AFPは治安筋と地元筋の話として、少なくとも兵士10人が死亡し、武装勢力が一時的に現場を制圧したと報じた。この説明は、基地を明け渡していないとする軍の否定と食い違っていた。目撃者らによると、一部の攻撃者は駐屯地内に入った後に立ち去り、別の者らは近くの住宅や森林へ逃げ込んだ。
軍によると、攻撃部隊はドローン、重機関銃、装甲車両を使用して外周を突破した。目撃者らは、武装勢力が徒歩とオートバイの双方で到着し、一部は変装のため軍服を着ていたと述べた。施設から数百メートル以内でも戦闘が報告された。
この戦闘は、マリの治安情勢が悪化する中で起きた。同国では2012年以降、武装反乱が続き、北部と東部の広い地域が政府の確固たる支配を離れている。JNIMは度重なる軍事作戦にもかかわらず、マリ北部を越えて活動を拡大し、中部や南部を攻撃するようになっている。サン周辺での活動は、反乱の当初の拠点だった北部からさらに離れた地域への拡大を示した。
4月には、ジハード主義組織と北部の分離独立派が連携して国内各地を攻撃した。公表された報道によると、この暴力にはバマコ近郊で起きたとみられる自爆トラック攻撃も含まれ、サディオ・カマラ国防相が死亡した。
アシミ・ゴイタ将軍は2020年、国家が治安を改善できないことへの不満を背景に掲げたクーデターで権力を掌握した。その後、マリはフランスの軍事支援への依存を終わらせ、ロシアとの安全保障関係を強化した。サンを巡る相反する説明は、続く紛争で戦場の支配状況や死傷者数を独立して評価することの難しさを浮き彫りにした。



