発生日:2026年8月18日
パキスタン最高裁判所は2026年8月18日、収監中のイムラン・カーン元首相について、弁護士らが健康への懸念を理由に裁判所へ申し立てたことを受け、医学検査のため病院へ移送するよう命じた。
シャヒド・ワヒード判事は、73歳のカーン氏を2日以内に刑務所からイスラマバードのシファ・インターナショナル病院へ移送すると述べた。公表された報道は、申し立てで挙げられた健康問題の内容や、医師がどの検査を行うかを記していなかった。
カーン氏は2026年の早い時期、目の問題で病院の治療を受けた。その後、家族と弁護士は右目に重度の障害があり、視力がほとんど残っていないと述べた。報道には独立した医学的診断が含まれておらず、以前のその治療と今回の裁判所命令を明示的に結び付けてもいなかった。
カーン氏が率いるパキスタン正義運動(PTI)のサルマン・アクラム・ラジャ幹事長は、裁判所の外でこの決定を歓迎した。また、移送の周辺で群衆や混乱を避けるという裁判所との合意を守るよう支持者に求めた。この要請は、カーン氏の移動と医療を取り巻く政治的な機微を反映したものだった。
元クリケット・パキスタン代表主将のカーン氏は、汚職罪で2023年から収監されている。カーン氏と妻で精神的助言者でもあるブシュラ・ビビ氏は、2025年後半、それぞれ禁錮17年の判決を受けた。カーン氏とPTIは、同氏に対する複数の汚職事件やその他の事件は政治的動機に基づくものだと主張している。公表された報道には、それらの事件における裁判所の判断理由や、その主張に対する政府の回答は含まれていなかった。
カーン氏は2018年から2022年まで首相を務めたが、同氏の政権とパキスタンの強大な軍部との緊張を伴う政治危機のさなか、議会の不信任投票によって解任された。2023年5月の同氏の逮捕は全国で抗議活動を引き起こした。一部のデモは暴力的となり、当局は数百人を逮捕した。
カーン氏は依然として、パキスタンで最も影響力のある政治家の一人である。政界入りする前は著名なオールラウンダーのクリケット選手で、1992年のワールドカップでは主将としてパキスタンを優勝に導いた。こうした知名度は、同氏が数百万人の有権者を引き付け、数十年にわたり国政を支配してきた世襲政党に挑む一助となった。
政権では、カーン氏は自身がイスラム黄金時代に着想を得たと説明する国民福祉国家の理念を推進した。それでもPTIは、国家財政の安定化に苦戦した。報道によると、高インフレ、巨額の債務、ルピー安がその経済政策を妨げた。
最高裁の命令が扱ったのは、カーン氏の有罪判決やそれをめぐる政治的対立ではなく、当面の検査機会の確保だった。発生日の時点で医学的所見は得られておらず、移送によって刑事判決に服する受刑者としての同氏の立場が変わることもなかった。



