発生日:2026年8月19日

イスラエル軍は、5歳のヒンド・ラジャブさんとその家族、パレスチナ人救急隊員15人の死亡を巡り、部隊の行為に対する刑事捜査を開始すると発表した。軍がガザ戦争中の150件の事案を精査した後、兵士の行為について開始したことを公表した初の刑事捜査だった。

ラジャブさんは2024年2月、同行していた親族が銃撃された後、ガザ市の車内に取り残された。15歳のいとこはパレスチナ赤新月社に電話し、家族が殺されたと伝えたが、通話は銃声によって中断された。指令員は救急車を派遣しながらラジャブさんとの連絡を保っていたが、その通信も途絶えた。

12日後、救助隊員はラジャブさん、親族5人、救急隊員2人の遺体を発見した。イスラエル軍は、部隊が一家の車と救急車に向けて発砲したことを認めた。ラジャブさんの祖母と赤新月社は、イスラエル内部の手続きでは不十分だとして、国際的な調査を求めた。

2件目の捜査は、2025年3月にラファ近郊で殺害された救急隊員と救助要員15人に関するものだ。映像と唯一の生存者によると、部隊は救急車に発砲し、その後、それを捜しに到着したほかの緊急車両にも発砲した。兵士らは後に遺体と車両を集団墓地に埋め、1週間後に人道支援要員がそこへ到達した。

軍は当初、車両が照明も標章も付けず、不審な形で前進してきたと述べた。その後、映像から緊急信号が作動し、ロゴも見えていたことが判明したため、軍は説明を修正した。副司令官は職を離れるよう命じられたが、パレスチナの救急当局者らは、既知の証拠だけですでに責任追及を必要とする違反が示されていると主張した。

その一方で、軍はワールド・セントラル・キッチンと国境なき医師団の職員が死亡したほかの3件の攻撃について、刑事捜査を見送った。ワールド・セントラル・キッチン創設者のホセ・アンドレス氏は、この決定を批判した。軍の発表は、以前に調査を約束していた注目度の高いすべての事件を取り上げたわけではなかった。

人権団体や国連の調査委員会は、イスラエル軍が重大犯罪を犯したと非難し、国内で責任が追及されることはまれだと述べている。イスラエルは、ジェノサイドや組織的な戦争犯罪という疑惑を否定し、ハマスを標的にしていると述べ、自国の司法制度で兵士による違反を捜査できると主張している。刑事捜査は法的手続きの始まりであり、個人の有罪を確定するものではない。

この決定は、ラジャブさんと救急隊員の事件を作戦上の検証から次の段階へ進めた点で重要だった。その信頼性は、捜査官の独立性、証拠へのアクセス、生存者の扱い、そして捜査結果が起訴につながるかどうかに左右される。遺族や救助団体は、この発表を正義の実現が完了したものとして受け入れるのではなく、引き続き外部による精査を求めた。

ラジャブさんの事件は後に国際的に評価されたドキュドラマの題材となり、法律・人道支援団体の枠を越えて関心が広がった。世間の注目度が刑事責任を決めるわけではないが、軍の手続きが直接の発砲だけでなく、指揮上の決定も検証するかどうかへの監視は強まった。