発生日:2026年8月25日

CIA長官ジョン・ラトクリフ氏は8月25日、ロシア情報機関当局者との予告なしの協議のためモスクワを訪問した。この訪問は、米軍輸送機と外交車列の動きを通じて公に把握された。ロシア大統領府は翌日、会談を確認する一方、ラトクリフ氏はウラジーミル・プーチン大統領とは接触しなかったと述べた。

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、プーチン氏が協議について報告を受けたと述べた。情報機関同士の接触を前向きなものと評する一方、それがモスクワとワシントンの間の著しく悪化した関係の修復に役立つかどうかを判断するのは時期尚早だと警告した。提供された報道には、いずれの政府からも詳細な公式議題は含まれていなかった。

BBCが確認した飛行追跡データによると、米空軍のC-17輸送機がラトビア経由で米国からロシアへ飛行した。同機はグリニッジ標準時午前5時50分にリガを出発し、午前7時4分ごろにモスクワのブヌコボ空港へ着陸したとみられ、午後5時直前にリガへ戻った。オンライン上に出回った映像には、同機が空港へ接近する様子と、外交車列がロシアの首都を移動する様子が映っているように見えた。

BBCの米国提携先であるCBSは、ワシントンがウクライナに対し、高官代表団がモスクワを訪問すると事前に伝え、代表団が出発するまでウクライナによる攻撃を一時停止するよう要請したと報じた。この情報はウクライナ政府高官の話として伝えられた。BBCの報道時点で、CIA、ホワイトハウス、国防総省はいずれもBBCに対して公のコメントを出していなかった。

今回の訪問は、ウィリアム・バーンズ氏が2021年にモスクワを訪れて以来、CIA長官による初の公に知られたロシア訪問だった。それでもラトクリフ氏はロシア情報機関の担当者らとの接触を維持してきたとBBCは伝えている。ロシアが2022年にウクライナへの全面侵攻を開始して以来、米ロ両国の高官による直接会談は珍しくなっている。

協議の正確な目的は当初、不明だった。モスクワ駐在の元英国防衛駐在官ジョン・フォアマン氏はBBCラジオに対し、緊張激化の管理や拘束者をめぐる問題が議題だった可能性があると述べたが、これらは分析であり、確認された議題ではなかった。ラトクリフ氏は以前、ロシア系米国人クセニア・カレリナ氏を解放した協議で役割を果たした。CIAはまた、エバン・ゲルシコビッチ氏、ポール・ウィーラン氏、アルス・クルマシェワ氏が解放された2024年の交換にも関与した。

したがって今回の訪問は、ウクライナ戦争をめぐる米国主導の取り組みが停滞する中で、注目すべき直接接触の経路となった。ペスコフ氏の慎重な反応は、モスクワが会談を潜在的に有用と見ていることを示唆する一方、即座の外交的打開があったと主張するまでには至らなかった。この情報機関ルートが実際的な成果をもたらしたかどうかを測るには、合意された議題や具体的な今後の対応が後に開示される必要がある。