ゼネラル・ミルズは2026年8月26日、米国で販売する全シリアルから人工着色料を排除し、ラッキー・チャームズやトリックスなどのブランドを含む変更を完了したと発表した。
ミネアポリスを拠点とする食品会社は、果物や野菜から得られる色素に加え、ターメリックやパプリカなどの香辛料を使い、シリアルのおなじみの外観を維持している。ゼネラル・ミルズのシリアル部門社長ベサニー・クアム氏は、この変更について、味、品質、価値を維持しながら消費者のニーズに応えるための同社の取り組みの一環だと説明した。
シリアルでの節目達成は、ゼネラル・ミルズの全製品から人工色素がなくなったことを意味しない。同社によると、現在、米国の小売店で販売する商品の90%が人工色素不使用となっている。一部のベティ・クロッカーのケーキミックスとフルーツ・ロールアップには依然として人工着色料が含まれており、2027年末までに天然の代替品へ切り替える予定である。
ゼネラル・ミルズは、合成着色料からの転換を進める別の大手シリアルメーカーに続く形となった。フルート・ループスやアップル・ジャックスなどを製造するWKケロッグは8月上旬、2026年末までに米国向けの全シリアルから人工着色料を排除する方針を発表していた。
業界の変化は、食品色素の健康への影響をめぐる意見の相違が続く中で起きている。健康擁護団体は、一部の人工色素が特定の子どもに多動、注意力の問題、その他の神経行動学的影響を引き起こす可能性を示唆する研究を指摘してきたが、研究結果は一貫していない。米食品医薬品局(FDA)は、認可済みの色素は安全に使用でき、大半の子どもには悪影響が生じないとの立場を維持する一方、一部の子どもが色素に敏感である可能性を認めている。
FDAは以前、実験用ラットを使った研究で発がんリスクが示されたことを受け、石油由来の色素である赤色3号を禁止した。食品メーカーに対する政治的、商業的な圧力も強まっている。ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉長官は、石油由来の人工色素を段階的に廃止するよう企業に促してきた。ゼネラル・ミルズは前年夏、2027年末までに全製品から合成色素を排除することで、テキサス州のケン・パクストン司法長官と合意した。
小売業者の方針もこの転換を後押ししている。ターゲットは5月末までに人工着色料を含むシリアルの販売を停止するとし、ウォルマートは1月までにプライベートブランド製品から人工着色料を排除すると発表した。
今回の変更は、トリックスの配合を見直す2度目の試みでもある。ゼネラル・ミルズは2015年に同シリアルから人工色素を排除したが、米国の消費者が以前の鮮やかな外観を惜しんでいるとして、2017年に人工色素を復活させた。同社は現在、幅広い製品群を2027年の目標に向けて移行させる中で、天然由来の着色料に再び切り替えている。



