2026年8月26日、壊滅的な洪水が村々を破壊し、ネパールとチベットの国境一帯で交通、電力、通信を寸断したことを受け、救助隊が生存者を捜索した。ネパール警察は162人の遺体を収容したと発表し、中国当局はチベット自治区ギロン県で3人が死亡したと報告した。数百人の観光客と住民が依然として行方不明だった。
洪水はボテコシ川とトリシュリ川沿いの集落を襲い、水、泥、岩が混ざった激流が山あいの谷を流れ下った。画像には、倒壊した住宅、洪水に漬かった車両、流される金属製の橋が写っていた。中国側では、土石流がギロン口岸を襲い、シガツェ地域の道路、通信、電力を寸断した。
現場へのアクセスが大きな障害となった。ネパールの山岳地帯にあるラスワ郡では、シャブルベシとティムレ周辺の増水により救助ヘリコプターが着陸できなかった。道路や橋の損壊で集落が孤立し、深く不安定な泥のため、大型の捜索機材を安全に移動させることも困難だった。さらなる降雨が予想され、低地にいる救助隊や住民への懸念が高まった。
ネパール文化観光省は、外国人400人超を含む約579人の観光客が行方不明だと発表した。ネパール警察も警察官28人が行方不明だとしている。中国中央テレビ(CCTV)は、外国人260人を含む558人がギロンで行方不明だと報じたが、提供された情報からは、国境をまたぐ集計に重複があるかどうかは確認できなかった。
災害はネパールの電力システムにも支障をもたらした。ネパール電力公社によると、水力・太陽光発電の設備容量約430メガワットが被害を受け、発電、送電、配電に影響が出た。報道で引用された計算によると、これはネパールの水力発電容量3.2ギガワットの12%超に相当する。
ネパールは軍のヘリコプターと災害対応要員を投入し、首相は政府が救助、治療、食料、避難所に責任を持つと表明した。中国は消防、警察、軍部隊、技術チームを派遣した。習近平国家主席は、徹底した捜索と、二次災害の危険を減らすための監視強化を指示した。緊急物資が孤立地域に届く中、当局は被害の詳細把握を続けた。
被災地域にできた堰止湖も新たな危険を生じさせた。報道によると、その後数日にわたってさらに水が流入すると予想され、決壊する可能性が高まっていた。ネパール当局は、河川付近や下流地域の住民に対し、より安全な場所へ移動し、警戒を続けるよう呼びかけた。
初期の報道では地震の可能性が示されていたが、米地質調査所は、観測された地震エネルギーは氷河の岩石と氷の崩落、およびそれに伴う土石流によるものだと結論づけた。調査担当者は正確な発生経緯を引き続き検証していた。救助隊にとって当面の優先事項は、孤立した集落に到達し、生存者を発見し、損傷した河道と不安定な地形によるさらなる被害を抑えることだった。



