米地質調査所(USGS)は、2026年8月26日にネパールとチベットを襲った破壊的な洪水は、地震ではなく氷河の崩壊によって引き起こされたと結論付けた。氷と岩石の落下により地震波信号が生じ、その後、水、泥、がれきの強力な流れが下流へ押し寄せた。
当初の報道では、国境付近で地震が発生した可能性があるとされていた。USGSはその後、解釈を修正し、発生源を氷河の崩壊と特定した。ネパール当局者は、崩壊がヒマラヤ山脈のネパール側で起きたと述べた。この区別は重要で、記録された揺れは大規模な物質移動の結果であり、地殻変動による地震が災害を引き起こした証拠ではない。
翌日までに、ネパール当局は少なくとも389人が死亡し、900人以上が行方不明になっていると発表した。チベットでは3人の死亡と少なくとも558人の行方不明が報告された。洪水が国境を越え、集計が完了していなかったため、各地域の行方不明者数に重複があるかどうかは不明だった。
土石流は住宅を破壊し、道路を覆い、橋を押し流したため、ネパールとチベットの救助隊は広大で困難な地域を捜索していた。ネパール警察によると、木曜夕方までに466人が負傷し、救助された。ヌワコットでは掘削機が泥を除去する一方、親族や各団体は、洪水区域にいた巡礼者、労働者、住民の所在確認を試みていた。
安否不明者には、この地域を旅行していた外国人も含まれていた。ネパール観光局はインド人観光客178人が行方不明だと報告していた一方、インド政府は自国民290人と連絡が取れないとしており、この数字には観光客だけでなく労働者も含まれているとみられた。インドは、トリシュリI水力発電事業の労働者63人とタミル・ナードゥ州出身者21人を含む、自国民84人が救助されたと発表した。
国際支援も到着し始めた。インドは、仮設避難設備、毛布、衛生用品キット、ソーラーランプ、医薬品を計10トン送った。米国は50万ドルの緊急援助を拠出し、災害対応顧問を派遣した。英国は500万ポンドの拠出を表明し、赤十字は緊急対応用に125万ドルを支出した後、3,100万ドルの支援を呼びかけた。
国境近くで拡大する湖は、決壊して再び洪水を引き起こす恐れがあり、さらなる危険を生み出していた。当局が下流の人々へのリスクを検討するなか、赤十字のチームは物資輸送を調整した。
USGSの調査結果により、地震波の記録が生じた原因をめぐる大きな疑問の一つは解消されたが、継続中の危険がなくなったわけではなかった。この日の時点で、死傷者数と行方不明者数が変動し続けるなか、救助隊はなお、不安定な地形、深い泥、寸断されたアクセス路、二次的な洪水の可能性に直面していた。



