出来事の日付:2026-09-01
国際原子力機関(IAEA)は、新たな査察により、デリゾールで疑われてきた原子炉計画に対する同機関の長年の評価を裏付ける物的証拠が加わったことを受け、シリアの旧当局が核物質、施設、活動を申告していなかったと結論付けた。
AFPが確認したIAEAの機密報告書によると、シリア東部の現場で最近発見された冷却設備は、原子炉と整合していた。査察官は8月にデリゾールを訪れ、シリアが核物質に関連すると特定した別の場所も調査した。同機関は、発掘作業の進展に伴い、原子炉跡地の監視を継続するとした。
報告書は、デリゾールの設備を、未完成のガス冷却・黒鉛減速炉と説明した。また、原子炉用燃料を製造していた工場と、燃料、ウランくず、廃棄物を保管していた場所も挙げた。査察作業とシリアから提供された情報を総合し、同機関は、旧政府が報告義務を果たしていなかったことを確認できた。
報告書によると、査察官は約73トンの天然ウラン金属を確認した。約55トンは燃料棒に含まれ、残りはウランくずと廃棄物だった。IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は、8月にダマスカスを訪問した際、シリア当局が7月に同機関へ開示した場所で、査察官が数トンの核物質を発見したと述べていた。
グロッシ氏はこの訪問中、デリゾールも視察した。この場所は18年間閉鎖されていたため、同機関は新たな現地観察結果を、施設破壊後にまとめた評価と比較することになった。露出した冷却設備は、シリア側による発掘が続く中、査察官が評価できる新たな目に見える特徴となった。
監視機関は8月19日にほかの2カ所も訪問したが、そこでは核物質も設備も発見しなかった。これらの訪問で採取した環境試料は、報告書作成時点でも分析中であり、検証作業の一部は未完了のままだった。これらの場所で何も発見されなかったことは、別の場所で申告された在庫や、旧当局の報告不履行に関する同機関の結論を変えるものではなかった。
今回の調査結果は、IAEAが数年前に初めて示した評価を補強するものだ。2011年、同機関はデリゾールの建造物が原子炉である可能性が非常に高いと発表した。イスラエルは2018年、2007年にこの施設を秘密裏に空爆したことを認めた。米当局者は2008年、シリアが秘密の原子炉を建設しようとしており、イスラエルがそれを破壊したと述べた。IAEAが入手した情報は、北朝鮮がこの計画を支援したことも示唆していた。
最新の報告書は、バッシャール・アル=アサド政権下の旧政府の行為と、現シリア当局の対応を区別している。グロッシ氏は、シリアの透明性と協力を歓迎した。同機関によると、シリアは、必要な核物質会計報告書と施設の設計情報を提出することで、報告不履行の是正に着手した。
この案件はまだ終結していない。デリゾールでは発掘が続き、環境検査は未完了で、同機関は今も現場での活動を監視している。しかし、査察記録は今や以前の技術的評価を超えるものとなった。IAEAは、設備の性質と、旧当局が関連する核計画を開示しなかったことの両方を確認したとしている。



