2026年9月3日の出来事として、ウクライナの治安機構に属する2部門が関与した銃撃戦がキーウ中心部で発生し、数人が負傷したほか、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が公の場で異例の非難を表明した。

The Guardianによると、衝突は水曜朝、首都中心街で発生し、国内治安機関のウクライナ保安庁(SBU)と国防省情報総局(HUR)の職員が関与した。この事件は、HURの監督下でウクライナのために戦っていたロシア人男性をSBUが逮捕したことをきっかけに始まったとみられる。地元メディアによると、SBUが捜査に関係するアパートを捜索していたところ、HUR職員が到着し、発砲が起きた。

報道によると、銃撃の応酬でHUR職員3人が負傷した。その後SBUは、衝突は起きるべきではなかったと述べ、国家捜査当局に協力しているとした。また別の声明で、SBUとHURが、最近ウクライナに到着したロシアの反体制派人物を標的とする、ロシアの支援を受けたテロ計画を阻止したとも発表した。一方HURは、捜査中に職員が武装攻撃を受け、反撃したと述べた。

対立はすぐに政治の場へ波及した。ゼレンスキー氏は銃撃戦を恥ずべきものだと表現し、その後、国家機密保護部門を担当するSBU当局者を解任した。また、ウクライナ国内で発砲が許されるのは、国を守るためロシアの占領者を相手にする場合だけだとも述べた。この発言は、ウクライナが戦争、国内の治安作戦、各機関の行動に対する市民の監視による圧力にすでにさらされる中、この事件がいかに重大視されているかを明確に示した。

逮捕されたロシア人男性は、その後SBUの拘束から解放された。木曜日、SBUは、この男性がモスクワの情報機関のために活動する人物から接触を受け、ウクライナ国防関係者らの暗殺を依頼されたと話す映像を公開した。男性の弁護士は地元メディアに対し、録画は圧力下で行われ、銃撃戦を正当化するために利用されていると語った。食い違う説明により、誰が衝突を始めたのか、逮捕された男性が実際にどのような役割を果たしたのかなど、重要な疑問は未解決のままだ。

この出来事は、ゼレンスキー政権にとって困難な時期にも重なった。The Guardianは、ゼレンスキー氏が最近、戦時中の選挙をめぐって解任された国防相から批判を受けたほか、資金洗浄捜査の報道が出る中で大統領府副長官も解任したと報じた。そうした背景の中、2つの強力な治安機関による公の場での銃撃戦は、作戦面で憂慮すべきだけでなく、政治的にも厄介な問題となっている。

この日の暴力事件は1件だけではなかった。市検察当局によると、木曜朝にはキーウの診療所の外で71歳の男性が銃撃され、重体となった。これとは別に、ウクライナはロシアによる激しい爆撃に引き続きさらされ、空襲警報が長時間にわたって発令され、水曜夜の攻撃で国内各地で少なくとも5人が死亡した。

キーウでの銃撃戦は今、戦場からの圧力、情報機関同士の対立、国内政治の緊張が交差する問題となっている。ゼレンスキー氏にとって当面の優先事項は、この出来事がより広範な信頼の危機へ発展する前に、治安機関内部の規律を回復することにあるようだ。