米国のディーゼル価格が過去最高に上昇し、農業機械から食料品の配送に至るまで、あらゆるものに影響を及ぼしつつある戦争による経済的負担を一段と深刻化させている。

当該日、ドライバー団体AAAは、ディーゼルの全米平均価格が1ガロン5.85ドルに達し、前年の3.71ドルから上昇したと発表した。報道は、ディーゼルを道路輸送、農業、建設に不可欠な燃料と説明しており、このため値上がりの影響は給油所で消費者を直撃するだけではない。物資の輸送、機械の稼働、食料の市場への供給にかかる費用を押し上げることで、より広範な経済にも波及する。

今回の値上がりは、米国とイランの戦争に関連する混乱が6カ月続く中で起きた。記事によると、2月下旬に米国とイスラエルがイランを攻撃した後、エネルギー輸送の重要ルートであるホルムズ海峡の封鎖を含む報復が行われ、給油所の価格が上昇した。世界の原油価格は高止まりし、戦闘が新たに激化したことを受けて今週再び急騰した。原油が1バレル約90ドルで推移しているにもかかわらず、ディーゼルやガソリンなどの石油製品は、基準となる原油価格以上に急上昇している。

この違いは重要だ。運転手や企業が購入するのは原油ではなく、原油から精製された燃料だからだ。それらの価格が上昇すれば、トラック車両群、農家、建設業者、流通業者への影響は直ちに現れる。記事は、最も分かりやすい例の一つとして農家を挙げている。ノースカロライナ州の農家デリック・オースティンはAFPに対し、ディーゼル価格の上昇によって、秋の大豆とトウモロコシの収穫費用が約1万5,000ドル増える可能性があると語った。農業経営にとって、この種の支出は机上の話ではない。作付けや収穫の判断を変え、利益率を縮小させ、ほかのインフレ圧力を吸収することを難しくしかねない。

負担は農業以外にも及ぶ。食料を店舗へ運ぶトラックはディーゼルで動いており、独立系食料品店連盟の推計では、一部の食品について、燃料関連費が総費用の15~30%を占める可能性がある。つまり、買い物客が給油価格を直接意識していなくても、ディーゼル価格の上昇は後に食料品代へ反映される可能性がある。

報道はまた、米国の農家が春の作付け時点ですでに、肥料とディーゼル価格の急騰に直面していたと指摘している。オースティンは、ホルムズ海峡の封鎖が続けば、肥料費は来年まで高止まりする可能性があると述べた。彼の見解は、エネルギーショックに伴う、より広範な不確実性を映している。問題は現在の価格だけでなく、供給混乱がどれだけ長く続くのか、企業が将来の費用についてどのような前提を安全に置けるのかという点にもある。

政治的影響も無視しにくくなっている。報道によると、JD・ヴァンス副大統領は、9月7日のレイバー・デーまでに米国のガソリン価格が再び3ドルになる可能性があるとしたスコット・ベッセント財務長官の以前の発言について問われ、イランを非難した。ヴァンスは、そのような予測は本質的に先を読めないものだと述べ、市場への供給維持に協力していないとして欧州も批判した。

ガソリンも値上がりし、平均価格は前年の1ガロン3.20ドルに対し4.15ドルとなっている。しかし、ディーゼルの過去最高値が特に注目されるのは、物理的な生産と流通を支える部門を直撃するためだ。その意味で、この価格急騰は単なる消費者の問題ではない。戦争に伴うエネルギー供給の混乱が、米国経済の根幹に浸透しつつあることを示す信号だ。

この最高値が続くなら、次の焦点は、価格ショックが速やかに収まるのか、それともすでに根強いインフレに重なる、もう一つのしつこい要因となるのかだ。