ネパールの救助隊は当該日、ヒマラヤ地域を襲い数千人が死亡または行方不明となった洪水から9日後、水力発電所のトンネルから作業員2人を生存した状態で救出した。

ネパール軍と災害当局は、2人を機械担当職長のサンジャイ・サー(30)と機械担当監督者のカビール・マハルジャン(45)と特定した。ラスワ郡のトリシュリ3A水力発電所からの救出は、国内各地の捜索活動を圧倒してきた災害の中で、まれな希望の瞬間となった。

資料に含まれるNBCの報道によると、作業員らはトンネルから救出された後、治療のためカトマンズの病院へ空輸された。作業中には遺体1体も発見された。この救助は、複数の水力発電事業で閉じ込められた作業員に到達しようとする、軍要員、警察官、技術専門家らによるはるかに大規模な活動の一環だった。

問題の規模は依然として深刻だ。地元当局者と業界団体によると、ネパール国内のおよそ十数カ所の水力発電事業で900人以上の作業員が行方不明となっており、約500人がトンネル内に閉じ込められているとみられる。トリシュリ3Aだけでも、当局は約115人の作業員がまだ主トンネル内にいる可能性があるとみており、救助隊は内部から声が聞こえたと述べた。

洪水被害によって救助活動は極めて困難になっている。道路は流失し、トンネルの一部は崩落し、入口は泥やがれきで塞がれた。天候と空気の質への懸念も作業を難しくする中、各チームは制御発破、掘削機、そのほかの重機を使い、内部に残る人々への到達を試みた。

救出された作業員の一人は、この経験を希望を失わないための闘いだったと語った。資料によると、サーは地下で日々マントラを唱えながら、ほかの閉じ込められた人々が助けを求めて叫ぶ声を聞いていたと当局に話した。この証言は、男性らが外界からどれほど長く遮断されていたか、そして救助活動全体の見通しが今なおどれほど不確かであるかを浮き彫りにしている。

当局は2人の救出を作業の終わりとは捉えていない。軍報道官のラジャ・ラム・バスネット准将は、生存者の一人がトンネル内にはまだ生存者がいる可能性があると考えていると述べ、通信相は政府がさらなる救出を待っていると語った。救助活動は、ランタン水力発電事業の別のトンネルを含むほかの現場からの遺体収容と並行して続けられている。

洪水そのものも壊滅的だった。ネパール当局によると、8月26日の災害で少なくとも1,294人が死亡し、5,000人以上が今なお行方不明となっている。災害は、中国のチベット自治区との国境近くで起きた高地の氷河崩壊によって引き起こされたとみられる。災害当局は、インフラと財産の被害額を3,875億ネパール・ルピー、約25億ドルと推計した。

サーとマハルジャンの救出によって、この大惨事の規模が変わるわけではない。しかし、希望が薄れつつあった場所でも救助隊がなお生存者を見つけていることを示している。家族にとって、それは数字と同じくらい重要だ。泥、崩落したトンネル、行方不明の作業員によって特徴づけられる災害において、たとえ2人でも日の光の下へ連れ戻せたことは大きな成果である。

ネパールは9月7日を国民服喪の日とすることも発表した。しかし今のところ、焦点は引き続きトンネル、行方不明者、そして次の区画が崩落するか、次の救出機会が失われる前に到達しようとする隊員らに置かれている。