インドネシアの救助当局は9月14日、アナク・クラカタウ火山の噴火を記録する報道取材中に高速艇が消息を絶ち、行方不明となった8人の捜索を延長した。一行には記者5人、船員2人、ガイド1人が含まれていた。9月7日午後にジャカルタ西方の地域を出発し、ジャワ島とスマトラ島の間にある船舶の往来が多いスンダ海峡で連絡が途絶えた。
地元の捜索救助機関の責任者アル・アムラド氏によると、月曜日の時点で船も乗船者も見つかっていなかった。当局は船が消息を絶ってから1週間が経過した時点で、捜索期間をさらに3日間延長した。記者らは、国営アンタラ通信、地元メディアのiNews、トルコ国営アナドル通信など、インドネシア国内外の報道機関に所属していた。アナク・クラカタウの火山活動を写真と映像に収めるための取材だった。
噴火によって都市部に火山灰が広がり、複数の空港が閉鎖されたため、公共の安全と交通に関わる重大なニュースとなっていた。アナク・クラカタウは、記者らの船が航行していたスンダ海峡に位置する。捜索対象は厳しい海域に及ぶ。この島しょ国家では、距離や海流、天候の変化が救助活動を難しくすることがある。
これとは別に、火山から350キロメートル以上離れたエンガノ島で男性の遺体が見つかった。警察報道官のマルリ・アヒレス・フタペア氏によると、当局は行方不明の一行との関連を判断するため、検査結果を待っている。身元の確認が完了するまでは、この発見をもって高速艇の乗船者のいずれかの安否が確認されたとはしていない。
今回の失踪を受け、活火山の近くで活動し、小型船で移動する船員や記者が直面する危険に関心が集まっている。インドネシアでは、その地理的条件から数千の島々を結ぶ交通手段として船が欠かせない一方、海難事故が繰り返し起きている。過去の事故では、安全規制の徹底状況と悪天候の双方が要因として指摘されてきた。また、同国は、プレートがぶつかり合うことで形成された、地震や火山活動が活発な環太平洋火山帯に位置している。
ただし、こうした一般的なリスクによって、この船に何が起きたかが明らかになるわけではない。当局は連絡が途絶えた原因を発表しておらず、残骸も発見していない。天候、機器の故障、火山活動が関与したことも確認されていない。確認済みの事実は、船が出発したこと、消息を絶ったこと、捜索が続いていることに限られている。
捜索の延長により、救助隊は海峡周辺の海域や想定される漂流経路を調べる時間をさらに確保できる。一方、行方不明の8人の家族や雇用主にとっては、状況が分からないまま待つ時間が長引くことにもなる。当局が次に重要な事実を明らかにできるかどうかは、船の発見、証拠の回収、またはエンガノ島での身元確認の結果を受け取ることにかかっている。



