静かな大西洋で発生

9月19日、アゾレス諸島の南西で熱帯低気圧第6号が発生した。最大持続風速は時速約35マイルで、陸地への脅威は予想されていない。開けた大西洋をゆっくり進み、この海域で活動が目立って少ない年の、シーズン後半の動きとして監視対象になった。

もとは「Invest 99L」として追跡されていた気象じょう乱だ。Fox Weatherが伝えた予報では、人口のある地域から離れ、時速約2マイルで移動していた。週末は進路が定まらず、その後ジェット気流の蛇行が近づくと、大西洋中央部へ南下する予想だった。

熱帯低気圧は熱帯性の低気圧のうち、最大持続風速が時速39マイルに達しない区分である。それを超えるとトロピカルストームとなり、シーズンの命名リストから次の名前が付く。この時点の次の大西洋の名前は「Fay」だった。

発達の時間は限られる

存続期間の見通しには不確実さがあった。日曜日にトロピカルストームへ発達する可能性がある一方、更新された予想では大きな強化は見込まず、消散も考えられた。いずれも陸地から離れた海上にとどまる点は共通する。区分が上がれば名前や風の分類は変わるが、実際の影響が必ずしも増すわけではない。

発生時、大西洋には活動中のハリケーンがなかった。引用された予報記事によれば、その年は最初のハリケーン発生が記録的に遅かった。発達しつつある強いエルニーニョが、大西洋の発生を抑え、太平洋の活動を支える条件として説明されている。

両海域の差は大きかった。太平洋では複数のハリケーンが発生し、ハワイや米西海岸周辺に影響が及ぶ一方、大西洋は比較的穏やかだった。第6号が注目されたのは、住民を脅かすからというより、長い静けさのなかで発生したためだ。

予報担当者は雲の組織化、風速、進路を左右する気流を監視している。動きが遅いため、小さな大気条件の変化で、一時的に発達するか、中央大西洋で弱まるかが変わりうる。一貫していたのは陸地への脅威がないという見通しで、異例のシーズンを示す気象上の出来事という位置づけだった。