ニュージーランドのブラックロビンが「バード・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。絶滅の危機からの目覚ましい回復で知られる小さな鳥に、国民投票の称号が加わった。毎年の企画を主催する自然保護団体Forest & Birdによると、絶滅危惧種であるこの鳥は2万6千票以上を集めた。

参加者は約10万5千人で過去最多だった。同団体のレベッカ・ハッチ氏は、ニュージーランド人およそ50人に1人に相当すると説明した。飛べないオウムのカカポが2位、在来のハヤブサであるカレアレアが3位となった。

ブラックロビンは南島の約800キロ東、離れたチャタム諸島に暮らす。現在も約350羽と少ないが、1980年にはわずか5羽、そのうち繁殖可能な雌は1羽だけだった。この危機を経た種は集中的な保全活動の象徴となり、現在生きるすべての個体は同じ雌の子孫に当たる。

今年の応援活動を担ったチャタム諸島景観復元トラストは、3か所目の生息地づくりを目指している。分布を広げ、ごく少数の場所に小さな個体群が集中するリスクを下げるためだ。投票は計画を知ってもらい、数が回復しても種の安全が確保されたわけではないと伝える場になる。

バード・オブ・ザ・イヤーは、保全教育と選挙のような熱気や競争を組み合わせた大きな公共キャンペーンになった。2019年にはロシアのインターネットアドレスからの投票で介入が疑われたが、主催者は大半を正当と判断し、キガシラペンギンの勝利は変わらなかった。2023年にはコメディアンのジョン・オリバー氏がテレビでプテケテケを応援し、その水鳥の勝利を後押しした。

主催者は、今年の記録的な参加は外国からの介入の結果ではないとしている。焦点となったのは、人の継続的な関与によって生き残った在来種だ。5羽から約350羽への回復は例外的な成果だが、依然として深刻な絶滅危惧の区分にあることは、残る仕事の大きさを示す。

称号自体に法的な保護効果はない。それでも注目は、生息地の復元や長期的な監視への支援を集める助けになる。直近の目標は個体数を増やすことだけではなく、別の存続可能な生息地をつくり、病気や荒天、局地的な脅威への強さを高めることだ。その具体的な保全目標を、今回の投票が全国に届けている。