ザボドフスキー島では、2011年以降にヒゲペンギンが約3分の2減少した。人里離れたこの火山島は、世界最大のペンギン繁殖集団が暮らす場所という地位を失った。

ドローンと衛星による調査で、繁殖するヒゲペンギンの数が2011年1月の約109万羽から2025年には40万2,000羽へ減ったことが分かった。68万羽超、割合にして63%の減少は、英国南極調査所による研究で報告された。研究は学術誌Current Biologyに掲載され、本件の日付である2026年10月7日に紹介された。

研究者らは、ヒゲペンギンの個体数が年約7%のペースで減っていると推定した。今回の結果は、この種の個体数の約38%が生息するサウスサンドウィッチ諸島全体で、より広範な減少が起きている可能性を示すと警告している。

一方、ザボドフスキー島のマカロニペンギンには同じ変化は見られなかった。個体数は2011年の約33万8,000羽から2025年には43万3,000羽へ増え、島内でヒゲペンギンを上回った。2種を合わせると、現在も同島には83万5,000羽を超えるペンギンがいる。

科学者らは、食物の得やすさの変化を、最も妥当な説明として挙げた。ヒゲペンギンは、南極の食物網の中心をなす小型甲殻類のオキアミに大きく依存している。海の温暖化により、オキアミはさらに南の冷たい海域へ移動し、ヒゲペンギンが好む環境の外に出ている。マカロニペンギンはより多様な餌を食べるため、個体数が逆方向に動いた理由の一端を説明できるかもしれない。

研究では、2016年のカリー山の噴火が激減を引き起こした可能性も検討した。研究者らは、噴火が主要因ではないと結論付けた。火山灰はペンギンの繁殖地がない北東方向へ流れた一方、ヒゲペンギンの減少は噴火前に始まり、その後も一定のペースで続いていたためだ。

2種の個体数が対照的に推移したことも、単一の火山災害ではなく、生態学的な説明をさらに裏付ける。研究者らは、ヒゲペンギンに代わってマカロニペンギンが優勢になる現象を、南極の一つの場所におけるペンギン群集の構成変化として、際立って顕著なものと表現した。

現在、確認されている世界最大のペンギン繁殖集団は、南極の反対側に位置するアデア岬にある。2018年時点で100万羽を超えるアデリーペンギンが数えられた。

英国南極調査所のチームは、減少の規模を踏まえると、ヒゲペンギンの保全状況を見直す根拠になると述べた。国際自然保護連合(IUCN)は現在、この種を低懸念に分類しているが、研究者らは、いまや絶滅危惧の区分が適切かもしれないと提案した。

この提案には、一つの繁殖集団にとどまらない評価が必要になる。それでもザボドフスキー島での長期測定は、特定の餌に依存する捕食者の食物網を温暖化が変えると、個体数がどれほど急速に変化しうるかを示している。