利用者がオンラインに投稿した苦情をまとめた報道によると、一部のiPhone所有者が、iOSの「設定」アプリ内でAppleサービスの宣伝が目立つ形で表示されることに反発している。案内は、有料のiCloud+ストレージ、Apple MusicやApple TVの試用、AppleCare+の保証などを宣伝するものだ。

問題になっているのは、提案があること自体より、表示される場所と消えにくさだ。「設定」は販売サイトではなく、基本的なシステム管理機能であり、報じられた宣伝は画面上部近くに表示されることがある。一部の利用者には「設定」に通知バッジも付く。通常は対応が必要な操作を示す視覚的な合図だ。TechRadarによると、提案を永久に消すための有効な方法が常に用意されているわけではない。場合によっては、キャンペーンが終了するのを待つか、サービスを受け入れることが、実際の選択肢として挙げられていた。

この設計は、任意の商業メッセージを、利用者が端末の未完了作業と受け取りかねないものにしている。この違いが重要なのは、人々がセキュリティー更新、アカウント通知、バックアップなどの操作を行うために、日常的に「設定」を開くからだ。バッジが残り続けると、端末に対応が必要なのか、それとも別のApple製品を紹介しているだけなのかを見分けにくくなる。

報道はソーシャルプラットフォーム上の苦情を集め、一部の提案は新しいApple端末を購入した後に現れたと指摘した。また、少なくとも一部のiCloud+加入者は、既に料金を支払っているのにiCloud+の宣伝が表示されたと報告しているという。このため、挙動の一部は全利用者を対象に意図された体験ではなく、対象者の選定やソフトウェアの不具合である可能性も残る。提供された資料にはAppleの説明がなく、原因も影響範囲も確認されていない。

Appleのサービス群は、クラウドストレージ、娯楽のサブスクリプション、端末の保護まで広がっており、既存のiPhone顧客に売り込める商品が複数ある。iOS内での宣伝は多数の既存利用者に直接届けられる一方、システム操作の画面にメッセージを置くことには代償もある。宣伝が非常によく目立つ一方で、高価な端末を購入し、不可欠な操作画面にはしつこい販売促進の案内がないことを期待する顧客をいら立たせる可能性がある。

影響を受ける利用者にとって、当面の問題は、報道で述べられたように、一貫して利用できる表示拒否の手段がないことだ。資料からは、案内が表示される端末の数、影響するiOSのバージョン、Appleが挙動を変更する予定の有無は分からない。Appleがこれらを明らかにするまでは、今回の苦情は、小さなインターフェース上の選択が、有料のOSのどこに商品推薦を置くべきかという広い議論に発展し得ることを示している。