Appleは、Siriによる支援、FaceTime、メディア再生、接続されたホームアクセサリーの操作を組み合わせた、共用スマートディスプレイ「HomeView」を発表した。角度調整が可能なドーム型アルミニウム製ベースに7インチのLiquid Retinaディスプレイを備え、玄関や廊下などに向けた別の壁掛け型も用意される。
HomeViewは最大6人を認識し、それぞれに合わせた使い方を提供する設計だ。Apple Intelligenceを活用するSiri AIは、ペアリングしたiPhoneやiPadにある関連情報を使い、カレンダーの予定やメッセージの検索を支援したり、依頼に応じたりできる。Appleによると、会話のセッションは利用者のほかの端末のSiriアプリと同期でき、別の端末でやり取りを続けられる。AI機能は当初、英語で提供される予定で、Appleは利用制限が適用される場合があるとしている。
ディスプレイはTrue Toneに対応し、公称輝度は明るい部屋での500ニトから、ベッドサイドで使う際の0.3ニトまで調整される。一部の表示要素は人との距離に応じて反応し、近づくと追加の情報を表示する。写真、カレンダー、天気、操作に反応するアートなどの表示画面を選べ、一日の時間帯に応じて変化するものもある。
通話用には、人の動きや参加に合わせて画角を調整する1,200万画素のセンターフレームカメラを搭載する。4基のビームフォーミングマイクは、依頼の声を拾い、周囲の雑音を抑えることを目的としている。音響機器は、ディスプレイ内の2基のフルレンジドライバーと、ベース内の下向きウーファー、振動を相殺する2基のパッシブラジエーターで構成される。Appleは、演算処理で出力のバランスを整え、空間オーディオに対応するとしている。
この端末は、家庭内のコミュニケーション拠点としても機能する。ハンズフリーのFaceTime、電話、メッセージ、Appleのインターコム機能に対応する。「探す」では、Apple製品、タグ付きの持ち物、位置情報の共有を選択した人を探せる。AirPlayを使えば、HomeViewをHomePod、Apple TV 4K、対応スピーカーと接続できる。
HomeViewには、音楽、ポッドキャスト、オーディオブック、動画、Newsの音声記事を利用するためのAppleのメディア機能が含まれる。対応する他社製の音声・動画アプリは、iPhoneから利用できるようにすることができる。Appleは、曲、通話、動画、レシピをiPhoneからディスプレイへ引き継ぐ連係機能についても説明している。料理用の表示では対応レシピの形式を整え、タイマーやライブアクティビティによって作業の状況を見えるようにしておける。
Appleは、クラウド処理が必要な依頼にはApple Silicon上のPrivate Cloud Computeを使い、個人情報は家族などの利用者ごとに分けて保持すると説明している。これは同社によるプライバシーに関する説明であり、端末と関連資料が第三者による検証のために利用可能になった段階で評価する必要がある。確認対象となった製品ページには価格や発売日の記載がなかったため、提供された証拠からはいずれも確認できない。Appleが示したのはHomeViewの概要である。すなわち、Siri AI、コミュニケーション、娯楽、ホーム操作を、室内の決まった場所から利用できるようにする、小型の共用画面だ。



