出来事の日付:2026年10月12日

生成AIの支援で短期間に作られた画像編集ソフトが相次いで登場するなか、性能、ファイル互換性、成熟した制作ソフトを複製することの経済合理性に批判が向けられている。Shokunin Studioは技術的な論評で、Photoshopなどの既存アプリケーションの再現を目指す約12のプロジェクトと、多数の派生版を追ってきたと述べた。著者の結論は個人的なテストに基づくものであり、独立したベンチマークではなく、一つの評価として読む必要がある。

中心的な不満は、目に見える機能の一覧が、基盤となるグラフィックスエンジンより速く充実してきた点にある。同スタジオによると、調べたプロジェクトのなかでPhotoshopのブラシ性能に匹敵するものはなく、8,000×8,000ピクセルを超えるキャンバスでは応答性が低下した。最も注目されているという名称非公開のプロジェクトでは、屋外広告看板規模のキャンバスでコピー・貼り付けや操作履歴の取り消しを使った際、遅延や短いフリーズも確認したという。

プロ向けの画像編集には、見慣れたパネルやツールの再現以上のものが求められる。この評価では、ファイル形式への対応の不完全さ、画質などの情報が失われる編集処理、フィルター適用時の低解像度プレビュー、一貫しないカラープロファイルの表示、限定的なソフトプルーフ機能が挙げられた。利用できるフォントはライセンスにも左右される。こうした細部は、印刷、写真、制作の作業工程で特に重要だ。そこでは機能が画面に表示されるかどうかと同じくらい、予測可能な色再現、大きなファイルの扱い、元に戻せる編集が重要になる。

この投稿は、アプリケーションのダウンロード容量に基づく主張にも疑問を呈している。フレームワーク、メディア素材、モデル、同梱ライブラリがアプリケーションの容量の多くを占めることは珍しくないため、バイナリが小さいだけでコードの効率や保守性が高いとは言えない。実際の作業での実行時メモリー使用量、安定性、性能のほうが有用な尺度となる。起動が速くても大きな文書で動作が滞る編集ソフトは、プロの用途に適さない可能性がある。

Shokunin Studioは、AI支援によるクローン開発の費用面の利点にも疑問を示している。著者は、個々の取り組みでモデルの利用に数千ドルが費やされる場合があると推定し、最大のプロジェクトには100人を超える貢献者が集まり、大量のプルリクエストを生成していると主張した。ただし、提示された資料にはこうした支出の推計を独立に裏付ける記録はなく、監査済みのプロジェクト費用として扱うべきではない。

この批判は、AI支援の開発では競争力のある編集ソフトを作れないと示すものではない。一方で、インターフェースを素早く再現することと、数十年にわたる専門的な技術開発を築き直すことが、なぜ異なるのかは示している。ブラシエンジン、色管理、非破壊操作、ファイル形式の忠実な再現、異なるプラットフォームでのフォントの動作は、負荷の厳しい作業でのテストを必要とする、奥深いシステム上の課題である。

既存のプロジェクトが示すように、オープンソースの制作ツールは長い時間をかけて成熟し得る。しかし、コードを一気に生成することは、その過程の代わりにはならない。現在登場しているソフトの進歩は、スクリーンショット、貢献者数、新機能を追加する速さではなく、再現可能なベンチマーク、互換性テスト、継続的な保守を通じて評価されることになる。