出来事の日付:2026年3月6日。 シュテファン・ラームストルフとグラント・フォスターによる研究プレプリントは、自然の気温変動を生む3つの主要因を記録から除外すると、2015年以降に地球温暖化の進行速度が加速したことを示す証拠が得られたと報告している。この論文はResearch Squareで発表された時点で学術誌による査読を受けておらず、結論を解釈する上で重要な制約となる。
この研究は、記録的な高温の年が相次いだことで生じた統計的な疑問、すなわち、気温が自然変動によって一時的に押し上げられただけではなく、基礎的な温暖化傾向そのものが加速したのかを検討している。著者らの要旨によると、自然変動のため、短期的な傾向の変化をノイズと区別することが難しく、従来の分析では慣例的な95%の信頼水準で加速は確認されていなかった。
ラームストルフとフォスターは、エルニーニョ、火山活動、太陽放射出力の変化という3つの影響について気温データを調整した。いずれも、より長期的な温暖化のシグナルとは独立して世界の気温を変動させ得る。エルニーニョは限られた期間に異常な高温をもたらすことがあり、火山物質は入射する太陽光を減少させて地球を冷却する可能性があり、太陽活動の変動はさらに小さな振動を加え得る。このプレプリントが掲げた目的は、最近の変化率を検証する前に、これらの要因の影響を減らすことだった。
これらの調整を行った後、著者らは、2015年以降の世界の気温が、1945年以降に始まるそれ以前のどの10年間よりも有意に速く上昇したことを確認した。要旨では、この結果を統計的に有意だとし、95%の基準を超えられなかった従来の研究と対比している。提供されたページには温暖化率の具体的な数値や、最近の期間がどの程度速かったかを示す定量値は記載されておらず、見出しだけからそのような推計値を導くことはできない。
観測された高温の年の連続と、基礎的な傾向の変化との区別は、気候評価において重要だ。記録は長期的な温暖化と短期間の自然条件の双方によって生じ得るため、それらの要素を切り分けることは、最近の気温を例外的な集中と解釈するか、より急な軌道の証拠と解釈するかに影響する。著者らの手法は、調整後の結果について後者を支持しているが、その妥当性は、完全版の研究で説明されているデータの選択、自然の影響の扱い、統計モデルに左右される。
Research Squareは、この研究をバージョン1と表示し、プレプリントであることを明記している。このプラットフォームでは学術誌の審査前に研究結果を共有できるため、専門家は掲載に向けて手法と結論を評価する正式なプロセスをまだ完了していない。同ページには利益相反なしと記載され、論文はクリエイティブ・コモンズ表示4.0ライセンスの下で公開されている。
したがって、この結果は研究上の主張であり、科学機関による確定した再評価ではない。最近の加速を検証すべき根拠を強める一方、査読、再現、他の気温分析との比較が、今後必要な段階として残されている。



