出来事の日付:2026年6月5日。 英国政府デジタル・サービス(GDS)は、地方自治体、警察組織、軍部隊向けについてStripeに代わり、GOV.UK Payを通じて行われる取引の相当部分を処理する事業者として、オランダの決済会社Adyenを選定した。この変更は、最大2,530万ポンド相当の3年契約に含まれる。

契約にはカード決済処理と、新たな銀行口座間決済の選択肢が含まれる。このサービスにより、支払者はカード情報を入力せず、オープンバンキング基盤を通じて銀行口座間で直接送金できる。GDSは、約1,000の公共サービスを移行する見込みであり、本人確認(KYC)要件を満たしながら移行を円滑に進める方針だと述べた。また、決済時に機能の低下や目立った変化が利用者に生じることはないとしている。

対象範囲は組織数で見れば大きいものの、取引の割合では小さい。2025年2月に公表された入札公告によると、この契約はGOV.UK Payで処理される決済の約17%を対象とする一方、参加組織の70%超に関係する。以前の公告では、取引量を保証することなく、想定される最大額を4,900万ポンドとしていた。その後報じられた契約上限額は2,530万ポンドである。

Adyenが政府プラットフォームを支える唯一の決済処理事業者になるわけではない。GDSは、中央政府の各省庁、関連組織、国民保健サービス(NHS)の機関についてはWorldPayの利用を継続する。この区分は、既存のあらゆる決済処理関係を全面的に置き換えるものではなく、GOV.UK Payを通じてサービスを受けるグループの違いを反映している。

GOV.UK Payは、公共機関がオンライン決済システムを個別に調達・運用せずに済むよう設けられた。組織に追加のプラットフォーム料金は請求されず、このサービスは取引コストをそのまま転嫁する。GDSが示した実績データによると、同プラットフォームは2016年の開始以来、総額約92億ポンドに相当する1億3,750万件の取引を処理してきた。地方自治体の662サービスや警察の256サービスを含む、608組織の1,718サービスを支援している。

参加機関にとって、この移行は供給事業者の変更と決済手段の拡充を組み合わせたものとなる。GDSは、銀行口座間決済を新たな取り決めによって可能になる機能の一つと説明した。入札ではまた、GOV.UK Payのこの部分が、組織が1営業日以内に決済受付を開始できる唯一の選択肢だとされていた。運用上の試金石となるのは、多数のサービスがAdyenに移行する中で、こうした迅速な導入と既存サービスの継続性が維持されるかどうかである。

契約は多数の小規模かつ専門的な公共機関にまたがるため、移行作業には技術的な切り替えだけでなく組織の確認も含まれる。報告された対象範囲は、組織の割合が決済総数に占める割合よりはるかに大きい理由も説明している。サービス運営者には明確な日程と支援が必要となり、GDSは多様な利用者集団全体で取引の継続性を監視しなければならない。