# ソフトウェア公開者、最近のリリースをEUPL-1.2へ移行すると表明
Bergie.iki.fiを運営する作者は、最近のソフトウェアリリースの標準ライセンスを欧州連合パブリック・ライセンス1.2へ変更したと述べ、この動きを、自身のキャリア初期を形作った寛容なライセンス慣行からの決別だと説明している。投稿の日付は2026年9月6日で、なぜこの切り替えが重要だと考えるのかを率直に説明する内容となっている。
作者によると、自身のソフトウェア遍歴には3つの段階があった。MidgardはLGPLv2で公開され、その後のJavaScript作品群はMITへ移行し、活動が比較的静かだった時期を経て、現在はEUPL-1.2での公開に戻ったという。作者は、この最新の選択は単なる象徴ではないと述べる。再利用をより相互的なものにし、オープンソフトウェアから利益を得ながらほとんど還元しない企業に、より強い条件を課したいという意図を反映している。
技術上の重要な違いは、EUPLが強いコピーレフトであることだ。作者は、これによって、JavaScriptエコシステムが普及させた寛容なモデルとは異なり、SaaSの抜け穴をふさぎ、ソフトウェアがサービスとして提供される場合でも相互的なライセンスを義務づけられると述べている。この点が投稿の主張の中心だ。企業がコードから利益を得るのであれば、ライセンス条件に従って改良点を共有するという同じ義務も負うべきだという。
この論考はライセンスの仕組みを超え、オープンソース文化へのより広範な批判へと展開する。作者は、オープンソース側は採用をめぐる議論には勝ったものの、価値の分配をめぐる議論には勝てなかったと主張する。作者の見方では、寛容なライセンスによって大企業はより安価に製品を構築できるようになった一方、開発者と利用者が利益を得る機会への統制は弱まった。作者は、新たな標準ライセンスを、純粋に法的な好みではなく、その不均衡を是正するものとして提示している。
投稿はまた、EUPLには23言語の公式翻訳があると指摘しており、作者はこれを、世界各地に分散したソフトウェアの世界における実用上の利点と捉えている。ソフトウェアはベイエリアをはるかに越えた場所で開発・利用されており、法的な情報へアクセスできることも現実世界での普及の一部であるため、これは重要だと述べている。また、NoFlo Development Environmentの新たな全面改訂版にはEUPLを使用する一方、NoFlo自体はすでに定着し、第三者からの貢献も含まれているため、引き続きMITライセンスのままとするという。
この発表を読む開発者に向けた根底のメッセージは明確だ。ライセンスは製品戦略とコミュニティー政治の一部であり、単なる事務処理上の細目ではない。作者はライセンスの選択を通じて、ソフトウェアがどのように流通すべきか、誰がその恩恵を受けるべきか、そして商用利用にどのような義務が伴うべきかについて、一線を引いている。



