# スプレッドシートをアプリ化する趣味、Googleスプレッドシートをモバイル向けウェブツールに
出来事の日付:2024年12月30日
Ars Technicaの新しい記事は、よくある生産性上の不満を小さなソフトウェア習慣へと変えている。スプレッドシートが十分に役立つなら、スマートフォンでもっと使いやすくしてはどうか、というものだ。筆者の答えは、スプレッドシートをアプリに変換するツール「Glide」だ。これを使うと、リストを家庭内の用事、買い物、献立作成用の非公開ウェブアプリに変えられる。
話はパンデミック中に始まる。テイクアウトを利用する頻度が増え、飲食店の共有リストを持つことが便利になった。問題はスプレッドシートそのものではなかった。問題は、スマートフォンで普通のシートを開いて編集することであり、筆者はそれを、人々が切羽詰まったときにしかやらないことだと表現している。Glideはスプレッドシートを、スマートフォン、タブレット、デスクトップブラウザーにインストールできる、シンプルで共有可能なアプリのように機能させるため、回避策となる。
この変化が重要なのは、用途が小規模ながら現実的だからだ。筆者はスタートアップ向けのプラットフォームを構築しようとしているのでも、機能のそろった消費者向けアプリを置き換えようとしているのでもない。欲しいのは飲食店リストを検索・絞り込みできる機能と、カテゴリー、場所、その他の家庭固有の条件別に項目をより見やすく閲覧する方法だ。筆者が説明する例では、アプリで飲食店を検索し、区域やカテゴリー別に絞り込めるほか、誰かが行をタップすると地図まで表示できる。
記事からは、Glideが商業面で中間的な立ち位置にあることもうかがえる。ユーザー単位の公開アプリを1つ無料で提供しており、完全な非公開アプリの構成では10人のユーザーと最大2万5,000行をサポートできる。筆者はこの製品を気に入っているが、より広範に利用する場合について挙げている年間約828ドルという費用より安い、プロシューマー向けプランがあればよいのにと考えている。これはノーコードの世界でよく聞かれる不満だ。ツールは手軽に試せる一方、料金体系は趣味のプロジェクトか企業予算のどちらかを前提にしがちである。
この記事で最も有用なのは、同じパターンが繰り返される様子を示している点だ。テイクアウトアプリは最初の実験にすぎなかった。筆者は献立作成と買い物のための「DIYRoot」アプリも作り、後にはスパイスやソースを管理し、不足品をWebhook経由でBringの買い物リストに送る「Pantry Items」アプリも構築した。それぞれのバージョンが解決するのは、専用モバイルアプリを作るほど大きくはないが、生のスプレッドシートに閉じ込めておくには煩わしすぎる問題だ。
だからこそ、この記事はレビューというより、利用者自身が形作るソフトウェアのケーススタディーのように読める。筆者は、こうした家事を解決するためだけにSwiftを学んだり、より一般的なアプリを構築したりする気はないとはっきり述べている。筆者が好むのは、スプレッドシートに手を加え、役立つだけの構造と、家族の誰もが編集できるだけの柔軟性を備えた家庭用ツールにするという、整然とはしていない中間領域だ。
その結果、スプレッドシートとアプリの境界は多くの人が考えるより薄いということを、鮮やかに思い出させてくれる。データが十分に重要になれば、インターフェースも項目そのものと同じくらい重要になる。Glideはこの筆者に、スプレッドシートの領域にとどまりながら、単なるマス目ではなくソフトウェアのように感じられる体験を実現する方法を提供している。だからこそ、この実験は日常生活のより多くの領域へと広がり続けている。



